【安田記念】7年連続連対の重要レース組不在、新星誕生の予感? ローテーションに見られる特徴は
SPAIA編集部

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ヴィクトリアマイル組が不在
8日に東京競馬場で開催される安田記念(GⅠ・芝1600m)。昨年度のJRA最優秀マイラー・ソウルラッシュを筆頭に、そのソウルラッシュを同舞台の富士Sで破ったジュンブロッサムといった実績馬のほか、4歳勢も昨年の3歳マイル王ジャンタルマンタルに今年の東京新聞杯覇者ウォーターリヒト、昨秋の毎日王冠の勝ち馬シックスペンスら注目馬が集った。
ここでは過去10年のデータから、ローテーションに見られる特徴を探っていく。
まず今年の注目ポイントとして挙げるのが、「ヴィクトリアマイル組」が不在であるということ。過去10年【2-5-0-10】連対率41.2%を誇り、2018年から7年連続で連対馬を輩出していた最重要レースからの参戦がないことは押さえておきたい。
前走クラス別成績を見ても、海外含む「GⅠ組」は【5-8-4-52】勝率7.2%、複勝率24.6%だが、ここからヴィクトリアマイル組を除くと【3-3-4-42】勝率5.8%、複勝率19.2%と数値が落ちる。
このうち前走GⅠで連対していた馬であれば【2-1-3-15】勝率9.5%、複勝率28.6%まで回復するものの、3着以下は【1-2-1-27】勝率3.2%、複勝率12.9%と苦戦傾向。今年のメンバーで前走GⅠ連対馬はソウルラッシュだけ。シックスペンス、ジャンタルマンタルらにとっては歓迎できないデータとなっている。
GⅠ組に不安ありとなれば、GⅡ・GⅢ組の台頭に期待したいところ。まず「前走GⅡ組」は海外含め【2-2-6-64】勝率2.7%、複勝率13.5%に留まり、なかでも前走で3着以内に好走した馬は【0-2-4-31】と勝ち切れていない。ロングランやジュンブロッサムらはこのデータを打ち破ることができるだろうか。
また「前走GⅢ組」は【2-0-0-11】勝率15.4%で、こちらは「前走連対」が【2-0-0-8】勝率・複勝率20.0%と勝ち負けしてきていることが条件。新星候補の4歳馬、ウォーターリヒトとトロヴァトーレは要注目だ。
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