【ファルコンS】中京芝1400mの攻略法を発見! 昨年ワンツー「母父ダンジグ系」など条件クリアわずか2頭
逆瀬川龍之介

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23年には3連単83万円の高配当
今週は中京芝1400mで2日続けて重賞が行われる。とりわけ穴党が注目すべきは、23年に3連単83万円馬券が飛び出したファルコンSだろう。そこで22年以降に当舞台で行われた3勝クラス以上の全20鞍を分析。うち8鞍の3連単が6桁配当と一筋縄ではいかないコースだが、好配当ゲットの近道を見つけたい。
【使用データ】
22年1月1日~25年3月16日
中京芝1400m・3勝クラス以上の計20レース
(1)前走は要チェック
前走で好走している馬が好成績なのは当然だが、中でも前走で速い上がりを使っている馬を評価したい。前走が3着以内、かつ上がり3Fが3位以内だった馬は、該当57頭で【7-5-11-34】の勝率12.3%、複勝率40.4%。回収率は単勝が90%、複勝なら余裕でプラスの117%となる。
これはペースが上がりやすく、かつ直線に急坂が待ち構えている中京芝1400mらしい傾向。決して偶然ではないので重視すべきポイントとなる。
【今年の該当馬】※登録26頭を対象
ウィルサヴァイブ
シルバーレイン
チムグクル
モンタルチーノ
モンドデラモーレ
ヤンキーバローズ
(2)母の父に注目
続いては血統から攻めたい。求められるのは“パワー兼備のスピード”だ。母の父に注目すると、ダンジグ系が【3-3-3-18】で勝率11.1%、複勝率33.3%、単勝回収率234%、複勝回収率103%、キングマンボ系が【3-3-2-6】で同じく21.4%、57.1%、100%、267%。ともにかなりのハイアベレージを残している。
この2系統は以下のようにファルコンSでも好成績。とりわけ昨年は、2頭が出走した母の父ダンジグ系によるワンツー決着だった。
・22年 6番人気3着 オタルエバー(母父ダンジグ系)
・23年 1番人気2着 カルロヴェローチェ(母父ダンジグ系)
・23年 14番人気3着 サウザンサニー(母父キングマンボ系)
・24年 7番人気1着 ダノンマッキンリー(母父ダンジグ系)
・24年 5番人気2着 オーキッドロマンス(母父ダンジグ系)
【今年の該当馬】※登録26頭を対象
ウィルサヴァイブ(母父ダンジグ系)
シルバーレイン(母父ダンジグ系)
タガノアンファン(母父キングマンボ系)
デリュージョン(母父キングマンボ系)
モジャーリオ(母父ダンジグ系)
(3)単勝20倍以上では、馬券圏内11頭中9頭が1~4枠
最後に必ず確認したいのが枠順だ。全20鞍で、単勝20倍以上から馬券に絡んだのは11頭。そのうち何と9頭が1~4枠だったので、「中京芝1400mの穴馬は内枠から」は覚えておいてほしい格言となる。
大挙26頭が登録してきたが、(1)と(2)をクリアしたのはシルバーレインとウィルサヴァイブ(※抽選対象馬、同週フラワーC/フローラルウォーク賞にも登録)のみだった。
シルバーレインは前走の1勝クラスを上がり3F最速で完勝。そして母の父はダンジグ系のハービンジャーだから、中京芝1400mにうってつけの馬といえる。馬券はシルバーレインの単複が本線。馬連は(1)と(2)の該当馬への流し。中でも1~4枠を引いた馬は厚めに買いたい。
《ライタープロフィール》
逆瀬川龍之介
国内の主要セール、GIのパドックはもちろん、時には海外のセリにも足を運ぶ馬体至上主義のライター。その相馬眼を頼りにする厩舎関係者、馬主は少なくない。一方、マニアック、かつ実用的なデータを駆使して、ネット媒体や雑誌などにも寄稿するなど、マルチな才能を持っている。
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