【京都記念】“道悪”では上位人気馬の信頼度ダウン ひと雨降るならチェルヴィニア1強にあらず

SPAIA編集部

2025年京都記念、雨を願う道悪巧者たち,ⒸSPAIA(作画・キナ酸ラクトン)

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京都開催の直近7回はすべて「4、5歳」が勝利

今週末は京都競馬場で京都記念(GⅡ・芝2200m)が開催されます。今年の主役は、昨年の二冠牝馬で最優秀3歳牝馬にも輝いたチェルヴィニアでしょう。今回は4月のドバイシーマクラシックへ向けた始動戦ということですが、牡馬を蹴散らして春の大舞台へ弾みをつけることができるのか注目です。

レース傾向からは「年齢別成績」をチェック。京都開催だった直近7回では「4、5歳馬」で7勝しており、若い馬が圧倒的に優勢となっています。

<年齢別成績(京都開催の直近7回)>
4歳【3-6-2-11】
勝率13.6%、複勝率50.0%、単回収率101%
5歳【4-0-3-12】
勝率21.1%、複勝率36.8%、単回収率133%

なかでも「前走GⅠ(海外含む)の4歳馬」は【3-3-2-4】勝率25.0%、複勝率66.7%、単回収率186%と超高水準。データからは4歳馬のチェルヴィニアが中心となりそうです。

一波乱あるとすれば“道悪”

2025年京都記念、雨を願う道悪巧者たち,ⒸSPAIA(作画・キナ酸ラクトン)

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金曜日の段階にはなりますが、今週末の京都競馬場は雨予報。過去10年の京都記念でも、半数の5回が稍重、重馬場の道悪開催。天気に恵まれないレースとなっています。

この良馬場と稍重、重馬場の各5回では、対照的なデータが出ているので紹介します。

<馬場状態別の人気別成績>
「良馬場」×「1~3番人気」【4-3-2-6】
勝率26.7%、複勝率60.0%、単回収率112%
「稍重、重馬場」×「1~3番人気」【2-3-3-7】
勝率13.3%、複勝率53.3%、単回収率47%

複勝率こそ大差ありませんが、勝率や単回収率で見ると、稍重、重馬場のときは上位人気馬の信頼度が大きく下がります。また、稍重、重馬場時の勝ち馬を見ると、サトノクラウン(2016、17年)、クロノジェネシス(2020年)など“道悪巧者”の名が並んでいます。

奇しくも、今年はソールオリエンス、プラダリア、セイウンハーデスと道悪巧者の実力馬が出走予定。馬場が渋ったときはチェルヴィニアも安泰とは言えないでしょう。“ふれふれ坊主”(※逆さにしたてるてる坊主)を作っている陣営もいるかもしれないですね。

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