【シンザン記念】新春3歳混合重賞はロベルト系を狙え 中京でも2021年にワンツー決着で馬連万馬券

逆瀬川龍之介

冬の芝で活躍するロベルト系,ⒸSPAIA

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「冬はロベルト系」の理由

古くからの競馬の格言に「有馬記念はロベルト系を狙え」がある。

90年代の有馬記念において、ロベルト系が4頭で計5勝したことから生まれたフレーズだが、実は21世紀以降でも4勝を挙げており、未だに使える格言といえる。

▼ ロベルト系の有馬記念勝ち馬(1990年以降)
1994年 ナリタブライアン(父ブライアンズタイム)
1995年 マヤノトップガン(父ブライアンズタイム)
1997年 シルクジャスティス(父ブライアンズタイム)
1998年 グラスワンダー(父Silver Hawk)
1999年 グラスワンダー(父Silver Hawk)
2002年 シンボリクリスエス(父Kris S.)
2003年 シンボリクリスエス(父Kris S.)
2015年 ゴールドアクター(父スクリーンヒーロー)
2021年 エフフォーリア(父エピファネイア)

では、どうして有馬記念でロベルト系が強いのか。最大の理由は、パワーを要する冬の芝に適性があるからだ。したがって冬の芝重賞では総じてロベルト系に要注意なのだが、近年は特に1月の3歳混合重賞2鞍で猛威を振るっている。

まずは今週のシンザン記念。近10年で【2-4-1-10】勝率11.8%、複勝率41.2%。回収率は単勝で105%、複勝なら161%もあるから凄い。

ちなみに、今年と同じ中京開催だった21~23年を振り返ると、モーリス産駒が【1-2-0-2】の好成績。2021年には4番人気ピクシーナイトと8番人気ルークズネストがワンツーフィニッシュを決め、馬連1万1,980円の高配当となったのは記憶に新しいところだ。

来週の京成杯でも、同じくロベルト系が近10年で【2-1-2-5】勝率20.0%、複勝率50.0%と好成績。回収率も単勝が150%、複勝が169%のハイアベレージとなっている。

何より強調すべきなのは、出走があった18年、20年、21年、22年、24年とすべて馬券に絡んでいること。しかも21年3着のテンバガーは6番人気、22年3着のヴェローナシチーは8番人気、そして昨年1着のダノンデサイルも5番人気だから、配当妙味も十分にある。来週までしっかりと覚えておきたい。


シンザン記念はロベルト系が4頭出走

話をシンザン記念に戻そう。出走馬16頭のうち、父ロベルト系はモーリス産駒のアルテヴェローチェ、オンザムーブ、ジーティーマン、タイセイカレントの4頭。いずれも上位争い可能なポテンシャルを秘めている。

現時点で馬券の結論は出せないが、21年のことがあるので伏兵にも要注意だ。シンザン記念はもちろん、京成杯も仕留めて遅めのお年玉といきたい。

《ライタープロフィール》
逆瀬川龍之介
国内の主要セール、GⅠのパドックはもちろん、時には海外のセリにも足を運ぶ馬体至上主義のライター。その相馬眼を頼りにする厩舎関係者、馬主は少なくない。一方、マニアック、かつ実用的なデータを駆使して、ネット媒体や雑誌などにも寄稿するなど、マルチな才能を持っている。

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