【菊花賞】近年はセントライト記念組が有力、上がり馬なら前走距離がポイント ローテーションに見られる特徴は

SPAIA編集部

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昔なら神戸新聞杯が有力も……

10月20日に京都競馬場で開催される菊花賞(GⅠ・芝3000m)。ダービーから直行のダノンデサイル、トライアル勝ち馬のアーバンシック、メイショウタバル、そして夏の上がり馬たちが顔を合わせ、未知の3000m戦に挑む。

ここでは阪神開催だった2021、22年の開催を含めた過去10回のデータからローテーションに見られる特徴を探っていく。

菊花賞、過去10年の優勝馬ローテーション,ⒸSPAIA


2000年代は菊花賞の1~3着を独占したこともある最有力ローテの「前走神戸新聞杯」。過去10年では5勝だが、2020年以降は勢いが落ちているように感じる。成績を見ても2014~19年【4-3-3-28】複勝率26.3%に対し、20年以降【1-1-1-24】同11.1%と差が大きい。原因としては、関東馬が強くなってきたこと、変則開催により神戸新聞杯が中京で行われ、有力なメンバーが集まらなかったことなどが挙げられる。

今年のメンバーは東西所属で大きな差はなさそうだが、神戸新聞杯は中京開催で、しかも有力とされるダービー組が手薄だった。となれば今年はセントライト記念組を有力視したい。

20年以降の「前走セントライト記念」の馬の成績は【2-1-2-10】複勝率33.3%。面白いことにセントライト記念1着馬が【0-0-0-3】に対し、同2着馬が【1-0-2-0】と明らかに良い。今年は1着アーバンシックが割引、2着コスモキュランダが好データに該当する。

上位人気が予想されるダノンデサイルはダービーからの直行。過去10年では【0-1-0-1】と母数は少ないものの、昨年はタスティエーラが2着に入った。出走間隔が長いのは基本的には割引で、1986年以降のデータでは、勝ち馬の最長間隔は1987年サクラスターオーの中28週(皐月賞以来の出走)、次点が2018年フィエールマンの中15週となっている。ローテの観点からは推しづらい。

最後に上がり馬について。過去10年で前走条件戦から出走した馬は【1-1-4-44】となっている。押さえたいのは前走2200m戦【1-1-3-6】複勝率45.5%で、今年はアドマイヤテラ、ピースワンデュック、ヘデントールの3頭が挙げられる。ここでは長距離に強い友道康夫厩舎の管理馬アドマイヤテラをオススメしたい。同厩舎は19年にワールドプレミアで勝っており、上がり馬のポポカテペトル、ユーキャンスマイルがそれぞれ3着に入った点も好感が持てる。

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