C.ルメール騎手が17勝の活躍で首位独走 戸崎圭太騎手は3年連続の年間100勝達成【9月終了時の騎手リーディング】
三木俊幸
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
賞金ランキングもトップに浮上
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秋競馬が開幕した9月7日から29日までの9日間でトップの17勝をあげたのは、騎手リーディング首位を快走するC.ルメール騎手。1→1→1→1→5→2→2→1→3と開催日全てで勝利し、年間勝利数を128にまで伸ばした。
重賞レースにおいてもアスコリピチェーノとのコンビで京成杯AH、アーバンシックでセントライト記念、レーベンスティールとオールカマーを制するなど3勝の活躍。賞金ランキングでも9月1日終了時点では3位だったが、総賞金を2,365,013,000円まで伸ばしてトップに浮上した。
2位は年間勝利数111勝の川田将雅騎手。期間内の日別成績は1→0→2→2→1→1→2→1→0。8日には韓国への遠征があったとは言え、10勝の上積みにとどまり、勝率も27.0%と川田騎手としてはやや物足りない成績に終わった。それでもローズSをクイーンズウォークとのコンビで勝利し、年間重賞8勝目を挙げた。
3位は戸崎圭太騎手。14日の中山4Rでバギーウィップを勝利に導き、3年連続10回目となるJRA年間100勝を達成。「1年間通して100勝というのは目標にしていることなので、こうやって達成できたことを嬉しく思います」とのコメントを残した。序盤の2週で6勝と好調な滑り出しだっただけに、後半は失速気味だったと言えるが、期間内で8勝を積み重ねて年間勝利数を102とした。
4位坂井瑠星騎手は、3日間開催だった2週目にアイルランドでシンエンペラーに騎乗するため、JRAでの騎乗がなかったなか、全体で2番目に多い12勝を加算。年間では92勝まで積み重ねた。日別成績では3→2→0→0→0→4→2→0→1、特に3週目は中京競馬場で土曜日4勝、日曜日2勝と大活躍。期間内の中京芝2000m戦では【5-0-0-3】勝率62.5%、単回収率168%と際立った成績を残した。
5位は年間84勝の横山武史騎手。3週目を終了した時点では6位に順位を下げたが、期間内の最終日となった29日の中山で3勝をマークし、計6勝。最終的には9月1日終了時に引き続き、5位を死守した。
松山弘平騎手はJRA通算1200勝を達成
トップ5以外の騎手では、期間内に10勝をあげて年間83勝でリーディング6位につける松山弘平騎手を取り上げる。同騎手は8日の中京12Rをストレングスとのコンビで制し、JRA通算1200勝を達成。またサマージョッキーシリーズでは36ポイントを獲得し、史上初の2年連続サマージョッキーチャンピオンに輝いた。
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また68勝でリーディング9位につける西村淳也騎手は、スプリンターズSをルガルとのコンビで制し、デビュー7年目でGⅠ初制覇を飾った。期間内の成績は9勝、単回収率137%、複回収率128%という好成績。8月から始まった第2、3回中京開催では20勝を挙げ開催リーディングを獲得した。この勢いを維持し10月はどのような成績を残すのか楽しみだ。
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ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとしても執筆している。
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