【ローズS】前走GⅠ組が軸に最適、条件戦組はキャリア数に注目 京大競馬研の本命はクイーンズウォーク
京都大学競馬研究会
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軸に前走GⅠ組を1頭 ヒモに新興勢力を手広く
9月15日(日)に中京競馬場でローズS(GⅡ)が行われる。ホープフルSを勝ち、春は牡馬クラシックで戦ったレガレイラとオークス4着のクイーンズウォークを中心に、オークスでは振るわなかったタガノエルピーダ、1勝クラスを勝ったカニキュル、フレミングフープなどの新興勢力を合わせて15頭が揃った。
昨年は1、2着のマスクトディーヴァ、ブレイディヴェーグが後にGⅠで好走する非常にハイレベルな一戦だった。近年は紫苑Sとの兼ね合いもあり、オークス上位馬が出走しなくなるなど逆風の吹くトライアル。今年も昨年同様、後にGⅠで好走するような強い馬が出てきてくれると嬉しい。
まず過去10年の前走GⅠ組の成績を調べた。その成績は【6-2-3-43】勝率11.1%、複勝率20.4%で単勝回収率は43%しかないが、そのGⅠで5着以内に入っていた馬は【4-1-3-6】勝率28.6%、複勝率57.1%で単勝回収率は81%と少し改善する。
注目したいのはこの10年中、昨年以外の9年間は全て前走GⅠ組が1頭以上馬券に絡んでいる点だ。たとえ新興勢力に魅力のある馬が多くても、軸はここから選びたい。
次に新興勢力について、過去10年の前走条件戦組の成績を調べた。意外にも2勝クラスからの好走は少なく、条件戦からローズSを勝利した4頭は前走1勝クラスからの参戦だった。
今年も多くの馬が該当する「前走1勝クラス組」についてさらに調べたところ、特にキャリアの少ない馬が有利で、キャリア2、3戦【1-2-0-2】、キャリア4、5戦【3-1-0-10】に対し、キャリア6戦以上の馬は【0-1-2-31】と不振だった。
キャリアが多い馬は1勝クラス突破に手間取っていることが多く、力不足と言えるのではないか。春の重賞では通用しなかったが夏に成長を見せた馬、あるいは無敗でここに出走してくる馬を手広く買いたい。
前走GⅠ掲示板の2頭は両方押さえる
◎クイーンズウォーク
前走オークス4着。先行して良いポジションにいたものの、展開に恵まれなかった。新馬戦からコンビを組んでいる川田騎手の継続騎乗は非常に心強く、オークスのように飛ばす馬がいない今回は展開利もありそうだ。特にマイナス材料がないため本命とした。
◯オーロラエックス
間隔を空けて2戦2勝。前走時計1分44秒4は高速馬場だったことを差し引いても非常に優秀で、これを休み明けで出せたことを評価したい。前走で下したケーブパールはすでに1勝クラスを突破しており、レベルの高い一戦だった。
2000mも新馬戦でこなしており問題なく、松山騎手の継続騎乗もプラスだ。休み明けも慣れたもので「条件戦組はキャリアの少ない馬が有利」という傾向にも合致する。実績のなさから2番手評価だが、単勝は持っておきたい。
▲レガレイラ
皐月賞6着、ダービー5着。後ろから競馬をしたものの展開に恵まれなかった。ただ展開不利を覆すだけの伸びが見られなかったとも言え、外に出して展開ハマり待ちしか出来ない不器用な点は今回も不利に働くだろう。
逃げ馬がいない、かつトライアルでスローペースになる可能性があるレースの性質上、やはり今回も展開には恵まれなさそう。差し届かないと考えて3番手までとした。GⅠの秋華賞やエリザベス女王杯ではもう少し高く評価したい。
△カニキュル
フローラS3着の後、休みを挟んで1勝クラスを快勝した。1周コースの中山では成績が落ちており、同じく1周コースの中京芝2000mはマイナス。ただしキャリア5戦でギリギリ好データには合致している。
×チェレスタ
2000mで2勝を挙げている。得意の距離で上位進出もありえる。
×ラビットアイ
前走フラワーC4着でありながら、あまりにも人気がない。レガレイラと一緒に伸びる展開になれば大穴をあけてくれるはず。
消タガノエルピーダ
マイル戦は非常に評価していたが、オークスでは全く伸びず、距離が長かった。忘れな草賞はレベルの低い相手に残り200mで差を詰められていたことから2000mも長そう。マイル戦に出走したときに改めて評価したい。
馬券はクイーンズウォーク軸の三連複10点、オーロラエックスの単勝と馬連流し5点で勝負する。
ローズS 予想印
◎クイーンズウォーク
◯オーロラエックス
▲レガレイラ
△カニキュル
×チェレスタ
×ラビットアイ
ライタープロフィール
京都大学競馬研究会
今年で30周年を迎える、京都大学の競馬サークル。馬主や競馬評論家など多くの競馬関係者を輩出した実績を持つ。また書籍やGⅠ予想ブログ等も執筆。回収率100%超えの本格派が揃う。
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