【CBC賞】好走率抜群の「5歳牡馬」を重視 不安データ持たないジャスティンスカイ、アグリを上位評価
門田光生
ⒸSPAIA
過去10回で7勝の5歳馬
2024年8月18日に中京競馬場で行われる第60回CBC賞。今年は北九州記念とCBC賞の開催時期が逆になっているが、同じ芝1200mのハンデ重賞ということで融通が利くのかもしれない。そこで今回は同時期に行われていた北九州記念も参考にしつつ、過去10年の成績を基に検証していきたい。
☆所属
2020年は阪神、21、22年は小倉で行われているが、そのほかはすべて中京で行われている。それを考えると、美浦所属馬の出走が15頭しかいないのは、ちょっと意外。馬券に絡んだのは2頭(1勝、3着1回)で、連対率は6%台と足りない数字になっている。今年も登録馬22頭中、美浦所属馬は1頭だけだった。
☆性別
牡馬(セン馬含む)が6勝(12連対)、牝馬4勝(8連対)。勝率、連対率、複勝率はほぼ互角となっている。
☆年齢
5歳馬が7勝、2着5回と圧倒的。また、5歳牡馬・セン馬【4-3-2-12】連対率33.3%、複勝率42.9%のほうが、5歳牝馬【3-2-2-19】連対率19.2%、複勝率26.9%より好走率が高い。3、4、6歳からも勝ち馬は出ているが、7歳は1着馬なし、8歳以上は馬券に絡んでいない。
☆前走着順、前走着差
勝ち馬の半分が、前走1着。前走2~4着からは勝ち馬が出ていない。特に前走3着は【0-0-2-15】で連対馬すら出ていない。
また、前走1着は後続に差をつけていればいるほど、勝率、好走率が高くなる傾向にある(前走降着のクリノガウディーを含む)。
☆前走人気
前走人気を5番人気以内、6~9番人気、10番人気以下に分類すると、前走5番人気以内【7-6-3-46】勝率11.3%、複勝率25.8%が最も高く、人気上位の組ほど好走率が高い。
☆その他
前走1600m以上を走っていた距離短縮組からは勝ち馬なし。また、前走が良馬場以外の芝だと連対馬が出てない。
☆北九州記念出走馬の前走(参考)
例年、この時期に行われるのは北九州記念。その北九州記念と好相性の前哨戦はCBC賞となっている。今年に限ってはCBC賞と北九州記念の開催が入れ替わっているため、北九州記念が好相性のレースといえるかもしれない。次点はアイビスSD。参考までに。
「5歳牡馬」を信頼
CBC賞のデータをまとめてみよう。
【好走率アップ】
A「5歳牡馬」
B「前走1着、後続に差をつけているほど◎」
C「前走1~5番人気」
【好走率ダウン】
D「美浦所属馬」
E「前走10番人気以下」
【勝ち馬なし】
F「7歳」
G「前走2、4着」
H「前走が1600m以上」
【連対馬なし】
I「8歳以上」
J「前走3着」
K「前走が良馬場以外の芝」
「北九州記念が好相性のレースといえるかもしれない」と書いたが、その北九州記念は今年、稍重馬場で行われた。すなわち、連対馬が出ていないK「前走が良馬場以外の芝」に該当するので、今回は北九州記念組をノーマークとする。
今回はプラスデータが3つで、うち信頼度が高いのは「5歳牡馬」B「前走1着、後続に差をつけているほど◎」の2つ。Bの「前走1着」に該当するのは4頭いて、うち3頭はコンマ1秒差勝ち。コンマ4秒差で勝っているレッドヒルシューズが浮上するが、この馬の前走はマイナスデータに該当する不良馬場の佐世保S。よって印を打てない。
A「5歳牡馬」に該当するのは、アグリ、ジャスティンスカイ、ショウナンハクラク、メイショウソラフネの4頭。このうち、ショウナンハクラクとメイショウソラフネは前走が稍重の北九州記念だから、アグリかジャスティンスカイのどちらかを本命としたい。
プラスデータは、アグリがAだけ、ジャスティンスカイがAとC。ここは素直にプラスデータの数を重視して、ジャスティンスカイを本命とする。アグリに関しては前走が海外で、前走人気のデータが無いだけ。こちらもマイナスデータは持たないので、相手の筆頭でいいだろう。ちなみにCBC賞は過去10年で1頭だけ海外帰りの馬が走っており、結果は3着。しっかり馬券に絡んでいる。
キタノエクスプレスはプラスデータのBとCに該当。Bに関しては後続とコンマ1秒差の接戦がどうかだが、前走1着馬の好走率がほかの着順と比較して高いのは間違いなく、これが3番手でいいだろう。ほかのBに該当した馬だと、ピューロマジックは前走が稍重の北九州記念、カリボールは連対なしのI「8歳以上」に該当するため印を入れない。
あと1頭上げるなら、プラスデータCを持つサンライズオネストか。マイナスデータのF「7歳」は勝ち馬こそ出ていないが、14頭中2頭が連対と悪くない。というわけで、連候補として挙げても問題ないだろう。
◎ジャスティンスカイ
◯アグリ
▲キタノエクスプレス
△サンライズオネスト
《ライタープロフィール》
門田 光生(かどた みつお)
競馬専門紙「競馬ニホン」で調教班として20年以上在籍。本社予想などを担当し、編集部チーフも兼任。現在、サンケイスポーツにて園田・姫路競馬を中心に予想・記事を執筆中。
血圧が高いので、この夏はうどんや冷やし中華ではなく、そばが主食になっている。そのそばだが、十割そばの方が二割そばより食塩が少ないことを初めて知った。味の違いがよく分からないので、安い二割そばを買っていたが、これからは切り替えていく予定。買いだめしていなくてよかった。
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