C.ルメール騎手が月間最多23勝の大活躍でトップ浮上 戸崎圭太騎手はJRA通算1500勝を達成【6月終了時の騎手リーディング】
三木俊幸
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
上位騎手はいずれも好調
夏競馬に突入した6月は、1日(土)から30日(日)まで合計10日間の開催が行われた。リーディング上位騎手たちは軒並み12勝以上をあげる活躍をみせたが、その中でも際立っていたのがトップに浮上したC.ルメール騎手だ。
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宝塚記念が行われた4週目終了後に約1ヶ月の夏休みに入ることを明らかにしたルメール騎手だったが、騎乗した8日間の日別勝利数は3→3→4→3→2→2→3→3といずれも複数勝利を挙げた。かつ6日間で1日3勝以上を挙げて月間23勝。勝率39.7%、連対率58.6%、複勝率72.4%と文句なしの成績を残し、年間勝利数は85勝まで積み重ねた。今年の夏は新潟を中心に騎乗予定とのことで、心身ともにリフレッシュしてどのような騎乗を披露してくれるのか楽しみにしたい。
川田将雅騎手も2→0→3→3→2→2→1→1→1→1と9日間で勝利し、月間16勝を上積みして年間84勝。月間勝率30.2%と好調をキープしたものの、4週目終了時でルメール騎手に逆転されて2位へ順位を下げる形となってしまった。それでも同騎手とはわずか1勝差、ライバル不在の期間に再びトップに再浮上することだろう。
年間勝利数68勝の戸崎圭太騎手は前月に引き続き3位にランクイン。6月は1→0→3→1→1→2→2→0→2→1と大勝ちはなかったが着実に13勝を加算。賞金ランキングにおいても1,763,235,000円でトップをキープしている。また16日には東京10Rをオメガウインクで制し、現役では9人目となるJRA通算1500勝を達成した。
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4位は坂井瑠星騎手。15日の京都競馬では1日4勝の固め打ちがあり月間では12勝、年間では58勝となっている。爆発力がある騎手なだけに、夏競馬でも上位との差を縮める活躍を期待したい。
同じく58勝で5位となっているのは横山武史騎手。5月は月間3勝と低調な成績に終わったが2日の東京3Rをドリームクルーズで勝利し、現役29人目となるJRA通算600勝を達成するなど、月間13勝の活躍を見せた。特に後半4日間で8勝と一気に調子を上げ、函館開催を通じてもトップの10勝をマーク。このまま開催リーディングも狙えそうだ。
菅原明良騎手は宝塚記念でGⅠ初制覇
リーディングトップ5以外の騎手では、15位の菅原明良騎手をピックアップする。8日の東京5R・2歳新馬戦をコートアリシアンで制し現役46人目のJRA通算300勝を達成した。23日には京都競馬場で行われた宝塚記念をブローザホーンとのコンビで挑み、雨が降る中、後方追走から馬場の大外に進路を取ると一気に突き抜けてGⅠ初制覇を飾った。さらにGⅠジョッキーとして迎えた翌週、30日の福島競馬では1日4勝と活躍が際立った。
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
その他では9日の東京4Rでルーキーの大江原比呂騎手が、所属する武市康男厩舎の管理馬、ズイウンゴサイとのコンビでデビューから89戦目にしてJRA初勝利。ゴール前は戸崎騎手との追い比べとなったが、クビ差捉えた。
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16日の京都11Rに行われたマーメイドSでは、アリスヴェリテに騎乗した永島まなみ騎手が勝利し、重賞初制覇を達成。斤量50kgという軽ハンデを生かした鮮やかな逃げ切り勝ちだった。30日の小倉競馬では新馬戦を連勝し、JRA通算100勝にリーチがかかった。今週末にすんなりと達成できるか注目が集まる。
ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとしても執筆している。
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