【スパーキングレディーカップ予想】同舞台の重賞実績あるヴィブラフォンを推奨 距離短縮や8枠も追い風に
菊池敬太
ⒸSPAIA
夏のダートマイル女王決定戦
2024年7月3日(水)に川崎競馬場でスパーキングレディーカップ(JpnⅢ・ダート1600m)が実施される。兵庫女王盃の覇者ライオットガールや、今年のクイーン賞を制したアーテルアストレア、昨年末の神奈川記念で重賞初制覇を飾ったヴィブラフォン、重賞9勝を誇る浦和のスピーディキックなど、JRAと地方馬から実績馬が集結。過去10年の傾向から勝ち馬を導き出す。
☆人気
1番人気が【4-2-1-3】と勝率、連対率でリード。2番人気は【3-2-1-4】、3番人気は【2-3-3-2】。連対馬20頭中19頭が4番人気以内だった。
☆所属
JRA9勝を含む16連対(栗東12、美浦4)と圧倒的リード。地方馬は大井が1勝含む3連対、浦和が1連対だった。
☆年齢
5歳馬が5勝を含む9連対でトップ。4歳馬が6連対で続く。以下は6歳馬が3連対、3歳馬と7歳馬が各1連対となっている。
実績面は連対馬20頭中14頭にダート1600mの勝利実績。残る6頭は重賞初挑戦か交流重賞で3着以内の実績があった。脚質は【逃げ5先行13差し2追込0】と先行馬の活躍が目立つ。
ヴィブラフォンが持ち前のスピードを示す
◎ヴィブラフォン
昨年12月に川崎1600mの神奈川記念を制覇した美浦所属の5歳馬。前走の兵庫女王盃は5着に敗れたが、11キロの馬体増に加えてスタートでつまずいて、得意の先行競馬ができなかった。ダートマイルで勝利実績がある点に加え、同舞台で押し切った2走前からコース適性は証明済み。もまれずに運べる外枠を引いたのは都合が良く、前走からの距離短縮もプラスに働きそうだ。8枠は過去10年で3勝、2着4回と好成績を残している。先月の宝塚記念を制して勢いに乗る菅原明良騎手とのコンビで重賞2勝目を決める。
◯アーテルアストレア
栗東所属の5歳馬。昨年秋にレディスプレリュード、2月にクイーン賞と、ダートグレード2勝の実績がある。前走のエンプレス杯は少し距離が長く、先行策が裏目に出て6着に敗れた。斤量56.5キロを克服したクイーン賞の内容からも57キロは対応可能で、初めてのマイル戦でも末脚を生かす競馬ができれば重賞3勝目に手が届く。
▲スピーディキック
浦和所属の5歳馬で、JpnⅢを含む重賞9勝の実績を持つ。ここ2戦はGⅠや芝への挑戦で大敗を喫しているが、牝馬同士のダートマイル戦に戻れば話は別。昨年はこのレースで2着に入るなど、川崎は【2-1-1-0】と相性が良い。これまでファッショニスタ、サルサディオーネ、レディバグなどリピーターの多いレース。3年ぶりの地方馬優勝に期待が膨らむ。
ほか、大井のキャリックアリードはクイーン賞、エンプレス杯でともに3着と牝馬のダートグレードでは上位の力を示している。ダートのマイル戦で勝利実績があり、先行差しと自在に立ち回れるのは魅力。ここでも上位をにぎわす存在になりそうだ。
栗東所属の4歳馬ライオットガールは前走のエンプレス杯で4着。少し距離が長かった印象だ。1800mで先行できるスピードがあり、初めてのマイル戦でも対応は可能だろう。斤量57キロを苦にしなければここでも好勝負になる。
同じく栗東所属4歳馬のミラクルティアラは母がJBCレディスクラシック連覇のミラクルレジェンド、叔父に東京大賞典勝ちのローマンレジェンドがいる良血。今回が重賞初挑戦となるが、小回り向きの先行力があり、マイルにも対応できるスピードがある。スムーズに運べれば上位に加わってもいい。
《ライタープロフィール》
菊池 敬太
サンケイスポーツで南関東競馬を中心に予想とコラムを掲載。近況のレース内容や傾向、データのほか、現場取材などで集めた情報をもとに高配当を狙っている。
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