【オークス】複勝率40%の好データが二冠達成を後押し 東大HCの本命はステレンボッシュ
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樫の女王に輝くのは
今週日曜日、東京競馬場でGⅠ・オークスが行われる。桜花賞馬ステレンボッシュ、同レース3着ライトバック、4着スウィープフィート、13着から巻き返しを図るチェルヴィニアをはじめ、忘れな草賞を勝った朝日杯FS3着馬タガノエルピーダ、フローラS馬アドマイヤベルといったメンバーが出走を予定している。
アスコリピチェーノがNHKマイルCへ向かったこともあってステレンボッシュの一強ムードが漂うが、果たして樫の女王の座に就くのはどの馬か。過去のデータを参考に検討する。
真の実力勝負
<オークス・上がり3F順位別成績>
3位以内【9-5-5-15】勝率26.5%/連対率41.2%/複勝率55.9%
4・5位【1-4-2-12】勝率5.3%/連対率26.3%/複勝率36.8%
6位以下【0-1-3-120】勝率0.0%/連対率0.8%/複勝率3.2%
※過去10年
オークスは2400mのクラシックディスタンスで行われる。この距離はほとんどの3歳牝馬にとっては「長く」「厳しい」「未経験」の三拍子が揃ったもの。真に実力のある馬でなければ樫の女王の称号には辿り着けない。過去10年の勝ち馬は全て3番人気以内でアーモンドアイ、スターズオンアース、リバティアイランドなどの女傑が並ぶ。
上がり3Fタイムに注目すると、上がり3位以内だった馬が9勝、複勝率55.9%をマークしている。当日3番人気以内の馬なら【9-3-2-0】とパーフェクト。単純で至極当然の結論ではあるが「瞬発力のある上位人気馬」を軸としたい。
前走上がり順位もオークスでは重要。前走上がり3位以内【9-6-5-52】複勝率27.8%に対し、同4位以下だと【1-4-5-95】複勝率9.5%と勝ちきれない。後者で馬券に絡んだ馬は、19年2着カレンブーケドール(12番人気)、昨年3着ドゥーラ(15番人気)を除き全て4番人気以内で、上位人気馬に限って検討の余地を残す。
毎年馬券の中心となる桜花賞組に注目すると、桜花賞で上がり3F3位以内だった馬は【6-2-2-15】複勝率40.0%に対し、4位以下は【1-3-4-48】複勝率14.3%という成績。桜花賞の上がりとの関連はより濃いと言える。さらに絞り込んで、「桜花賞で上がり3F3位以内かつ4角10番手以内」を満たした馬は【2-1-1-1】となり、ある程度の位置から脚を使えていればより信頼度が上がる。この点がステレンボッシュ(桜花賞は上がり3位、4角8番手)を後押しする。
二冠目に期待
◎ステレンボッシュ
桜花賞は名手・J.モレイラ騎手の好判断も光り、阪神JFで先着を許したアスコリピチェーノを破った。その後アスコリピチェーノはNHKマイルCに進み、牡馬相手に2着。今回はそのライバルが不在とあって、実績は断然。大崩れすることは考えにくい。先に述べた通りデータの裏付けも十分で、二冠達成へ視界良好だ。
◯チェルヴィニア
桜花賞は直線全く伸びず13着と大敗。ただし休み明け、主戦のC.ルメール騎手不在、大外枠と何もかもがマイナスだったことは考慮すべき。アルテミスSはラスト3Fが11秒4-11秒2-11秒0という加速ラップでサフィラ、ライトバックらに差をつけて快勝しており、そのパフォーマンスを思い出せば東京戻りで見直せる。
▲コガネノソラ
重賞出走経験こそないが、前走スイートピーSはラスト3F12秒2-11秒9-11秒6の加速ラップを上がり最速で差しきって優先出走権獲得。かつ勝ち時計1分45秒6も速く、高評価できる内容だった。当日オッズとの相談になるが、狙ってみたい一頭だ。
以下タガノエルピーダ、ライトバック、ミアネーロ、クイーンズウォークまで印を回す。馬券は◎軸、◯以下相手の3連複15点で勝負する。
▽オークス予想▽
◎ステレンボッシュ
◯チェルヴィニア
▲コガネノソラ
△タガノエルピーダ
×ライトバック
×ミアネーロ
×クイーンズウォーク
《ライタープロフィール》
東大ホースメンクラブ
約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。
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