【NHKマイルC】主役はアスコリピチェーノなどクラシック好走組 ローテーションに見られる特徴は
SPAIA編集部
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クラシック組は前走着順で取捨選択
5月5日(日)に東京競馬場で開催されるGⅠ・NHKマイルC。今年はジャンタルマンタル、アスコリピチェーノの牡牝2歳マイルチャンピオンが揃って参戦。その他、優先出走組5頭や多数の重賞勝ち馬が集まり、例年以上の大激戦が予想される。また、“GⅠ馬対決”が実現するのも2019年のアドマイヤマーズ(朝日杯FS)、グランアレグリア(桜花賞)以来、史上2回目でその点にも注目が集まっている。
ここではローテーションに見られる特徴から有力候補を探っていく。データは過去10年分を使用する。
まずは世代の顔役であるクラシック組から見ていく。前走桜花賞は【2-2-0-13】複勝率23.5%。1、2着馬が各2頭出ている。前走着順の内訳は、5着以内【2-1-0-3】、6着以下【0-1-0-10】と、前者を重視したい。これに該当するのは2着だったアスコリピチェーノのみ。過去に参戦した2歳女王2頭(メジャーエンブレム、レシステンシア)も同条件を経て本番で連対しており心強い。 また、この2頭はアスコリピチェーノと同じダイワメジャー産駒。いやが上にも期待が高まる。
前走皐月賞は【2-1-1-9】複勝率30.8%で優秀な数字。前走着順の内訳は4、5着がそれぞれ【1-0-0-0】、8着【0-1-0-0】、10着以下【0-0-1-9】。桜花賞組と同様、ここでの着順が直結する傾向だ。5着以内馬に関しては、日本ダービーの優先出走権がある中での参戦であり、陣営の勝負気配も伺える。サンプルこそないが、3着から臨むジャンタルマンタルは当然、有力候補だろう。過去にはアドマイヤマーズが朝日杯FS1着→共同通信杯2着→皐月賞4着から本番を勝利。全く同じ道を歩んだ先輩がいることも頼もしい。
その他では出走頭数上位となるトライアル組について見ていく。最多出走数の前走ニュージーランドT組は【2-2-2-41】複勝率12.8%とデータ上は凡走傾向。しかし、直近2年は【1-2-0-5】複勝率37.5%、複勝回収率142%と巻き返し傾向にあるホットなレースだ。内訳(直近2年)は2着【0-2-0-0】、3着【1-0-0-0】、その他【0-0-0-5】。今年は好データに該当する2着ボンドガール、3着ユキノロイヤルが揃って参戦。“トレンド枠”として注目してみたい。
最後はもう一つのトライアル、前走アーリントンC組。成績は【2-0-5-23】複勝率23.3%、複勝回収率238%。3着内という観点では狙い目な成績となっている。この組は「前走の上がり3F順位」が本番での指標となっており、上がり3位以内【2-0-4-8】複勝率42.9%、同4位以下【0-0-1-15】複勝率6.3%と明暗が分かれる。今年は上がり2位ディスペランツァ(1着)、上がり3位チャンネルトンネル(3着)が該当。前走でいずれも32.5以下の末脚を使っており、直線勝負の展開となれば出番があっても不思議はない。
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