【皐月賞】加速ラップを差しきった前走内容を評価 東大HCの本命は76年ぶりの快挙に挑むレガレイラ

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クラシック第一関門

今週日曜日、中山競馬場でGⅠ・皐月賞が行われる。朝日杯FSを制し共同通信杯2着だったジャンタルマンタル、その共同通信杯を勝ったジャスティンミラノ、ホープフルSと弥生賞2着のシンエンペラー、76年ぶりの牝馬制覇を目指すレガレイラ、弥生賞馬コスモキュランダなどが出走予定。一冠目を制し「最も速い馬」の称号を手に入れるのはどの馬か。

前走勝ち馬を素直に信頼

皐月賞、前走着差別成績,ⒸSPAIA


<皐月賞・前走着差別成績>
勝ち【7-8-6-53】勝率9.5%/連対率20.3%/複勝率28.4%
0秒2以下負け【3-1-2-39】勝率6.7%/連対率8.9%/複勝率13.3%
0秒3以上負け【0-1-2-51】勝率0.0%/連対率1.9%/複勝率5.6%
※過去10年

皐月賞は前走の結果がはっきり反映されるレース。すでに済んだ格付けを本番で覆すことは難しく、前走で0秒3以上負けた馬は【0-1-2-51】と苦戦している。今年の出走馬ではエコロヴァルツ、シリウスコルト、アレグロブリランテ、ルカランフィースト、ウォーターリヒトが該当する。

また前走勝ち馬と前走0秒2差以内で負けた馬を比較しても、全ての数字で前者が圧倒する。前走共同通信杯勝ちは【3-0-2-4】で単勝回収率441%、前走ホープフルS(GⅠ昇格後)勝ちも【2-0-0-1】と母数は少ないが勝率66.7%だ。弥生賞勝ち馬は【0-4-0-5】と未勝利ながら2着を確保するケースが多い。ただしオープン特別・リステッド勝ちは【0-1-0-17】と馬券圏外が多く、こちらは割り引かざるを得ない。

前走0秒2差以内の惜敗馬についても見ておく。【2-0-0-3】の共同通信杯組はドゥラメンテ、ジオグリフのように巻き返しのチャンスが十分あるが、それ以外はスプリングS組【1-1-0-12】、弥生賞組【0-0-1-10】と軒並み振るわない。共同通信杯組以外の前走惜敗馬は軽視が妥当で、相手なりに走るシンエンペラー(弥生賞0秒2差2着)も消しとまではいかないが押さえ評価にとどめたい。

牝馬制覇へ

◎レガレイラ
前走ホープフルSの勝ちタイム(2分0秒2)はGⅠ昇格後では最速。昨年冬の中山が速い時計の出やすい馬場だったことを加味しても評価できる。またラスト3F12秒4-12秒0-11秒5の加速ラップを4角10番手から大外を回り一気に差しきったことも、力の証明と言えるだろう。グレード制導入後、皐月賞に挑んだ牝馬3頭はいずれも4着以下に敗れたが、すべてフラワーCからの参戦。本馬は牡馬相手にしっかりGⅠを勝って臨む点で異なる。ここでも鋭い末脚で牡馬たちを一蹴してほしい。

◯ジャスティンミラノ
ここまで2戦2勝。共同通信杯はラスト3F11秒4-10秒9-10秒8のキレ勝負になったなか、2番手の好位から上がり3F32秒6の脚を使った。キャリア2戦とも先行して結果を残していることもプラスと捉えたい。ただしどちらも東京コースのスローペースであり、締まった流れと中山コースに対応出来るかがカギだろう。

▲ジャンタルマンタル
2歳マイル王者として臨み2着だった共同通信杯は、初の関東遠征など様々な面から皐月賞を見据えた試金石的レース。鞍上の川田将雅騎手も「力みが強かった」と振り返るように、マイルより長い距離のレースには課題を残した。さらに1Fの距離延長は懸念材料だが、キャリア4戦全て4角4番手以内、かつ上がり3F3位以内と安定感がある。本馬を外した馬券は買いづらい。

以下メイショウタバル、コスモキュランダ、シンエンペラー、ダノンデサイルまで印を回す。馬券は◎軸、◯以下相手の3連複1頭軸ながしで勝負する。

▽皐月賞予想▽
◎レガレイラ
◯ジャスティンミラノ
▲ジャンタルマンタル
△メイショウタバル
×コスモキュランダ
×シンエンペラー
×ダノンデサイル

《ライタープロフィール》
東大ホースメンクラブ
約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。


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