【みやこS】過去10回で3勝の太秦S組 タイセイドレフォン、メイクアリープらを中心視

門田光生

過去10回のみやこステークスの前走人気別成績,ⒸSPAIA

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好相性の前走太秦S組

2023年11月5日に京都競馬場で行われる第13回みやこS。同時期にJBC競走が行われる関係から、大物の参戦が望みづらいレースではあるが、ここをステップにしてチャンピオンズCや東京大賞典に出走する馬が出現するかもしれない。GⅠが行われない狭間の週ではあるが、ここを確実に仕留めて、来週から再開するGⅠシリーズに向けて資金稼ぎといきたいところだ。

なお、2018年は該当レースなし(同時期に京都競馬場でJBC競走が行われたため)なので、2018年を除く過去10回(2012~17、19~22年)の成績を基に検証していく。

☆所属
美浦所属馬はここ10回で22頭しか出走しておらず、1勝、2、3着が2回ずつしかないのも仕方がないところ。連対率は東西で互角だが、勝率は栗東所属馬が少し上回っている。

みやこS出走馬の所属,ⒸSPAIA


☆性別
牝馬の出走は5頭だけで、5頭とも馬券外に沈んでいる。

みやこS出走馬の性別,ⒸSPAIA


☆年齢
最も多く勝ち星を挙げている世代は4歳馬で、6勝。次点が5歳馬と6歳馬(2勝)だから、圧倒的といえる。ただ、4歳馬は2着が1回、3着は0回なので、馬券内頭数だけでいえば5歳馬の10頭(2勝、2、3着4回ずつ)の方が上。ただ、出走頭数も5歳馬が抜けて多く、勝率、連対率を踏まえて、4歳馬有利と考えたい。

みやこS出走馬の年齢,ⒸSPAIA


☆前走クラス
最も勝ち馬を出しているのは、前走でOPを走っていた組。【6-4-1-33】で、連対馬の半分が該当している。前走でJRA重賞を走っていた馬だが、GⅢ組は4勝、2着3回とまずまずの数字だが、GⅠ、GⅡ組から連対馬は出ていない(今回は該当馬なし)。また、交流競走を含めた地方、そして条件戦を走っていた馬は2着が最高着順だった。

みやこS出走馬の前走クラス,ⒸSPAIA


☆前走レース
相性のいい前哨戦はGⅢのエルムS【3-1-0-8】とOPの太秦S【3-1-0-5】。この2レースが勝率、連対率で大きくリードしている。

みやこS出走馬の主な前走,ⒸSPAIA


☆前走着順
勝率、連対率がいいのは前走2着馬。15頭が走って3勝、2、3着が1回ずつ。高い確率で馬券に絡んでいる。

みやこS出走馬の前走着順,ⒸSPAIA


☆前走人気
前走で1番人気に支持されていた馬が7勝と強さを見せている。この条件は満たしておきたいところだ。

みやこS出走馬の前走人気,ⒸSPAIA


☆ローテーション
間隔を詰めた方が成績は良く、中1週、もしくは中2週で使ってきた馬が合わせて5勝。ただ、中3週になると1頭も連対馬が出ていない。

みやこS出走馬のローテーション,ⒸSPAIA


☆前走馬体重
大型馬が活躍しやすいダート戦らしく、勝ち馬はすべて前走馬体重が480キロ以上あった。一方、同459キロ以下の馬はすべて馬券圏外だった。

みやこS出走馬の前走馬体重,ⒸSPAIA


本命は2頭で迷ったが……

みやこSのデータをまとめてみよう。

【好走データ】
A「4歳馬」
B「前走が太秦SかエルムS」
C「前走2着馬」
D「前走1番人気」

【勝ち馬なし】
E「前走が地方、または条件戦」
F「前走馬体重が460~479キロ」

【連対馬なし】
G「中3週」
H「前走馬体重が459キロ以下」

前章でプラスデータとして紹介した「中2週以内」だが、今年の登録馬で該当するのは、Bの「太秦S」のみ。今回は好走データとしてはカウントしないこととする。

ABCDのうち、最も多くのプラスデータに該当しているのがタイセイドレフォン(ABC)とメイクアリープ(ABD)の2頭。メイクアリープは勝ち馬が出ていないF「前走馬体重が460~479キロ」に該当する。マイナスデータがないタイセイドレフォンは、今回最も強いプラスデータD「前走1番人気」もないのが気になるが、ここ2年は前走1番人気以外の馬が勝っているので、問題なしと見る。よって、◎タイセイドレフォン、◯メイクアリープの順番とする。

以下は、プラスデータを2つ持っていて、マイナスデータがないハピ、ペプチドナイル、マリオロード、ワールドタキオンの4頭。この中では、強データのD「前走1番人気」を持つハピとペプチドナイルを上位に取る。

◎タイセイドレフォン
◯メイクアリープ
▲ハピ
△ペプチドナイル
×マリオロード
×ワールドタキオン

《ライタープロフィール》
門田 光生(かどた みつお)
競馬専門紙「競馬ニホン」で調教班として20年以上在籍。本社予想などを担当し、編集部チーフも兼任。現在、サンケイスポーツにて園田・姫路競馬を中心に予想・記事を執筆中。
母校の耐久高校が、高校野球秋の近畿大会でベスト4まで勝ち上がり、来春の甲子園出場をほぼ確実にしました。個人的に、日本馬がケンタッキーダービーや凱旋門賞を勝つぐらいに難しいことだと思っていたのでびっくり。来春は、何とかして応援に行きたいと思っています。

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