【日本テレビ盃】BCクラシック挑戦に向けて好発進 ウシュバテソーロが格の違いを見せつける

三木俊幸

2023年日本テレビ盃勝ち馬ウシュバテソーロ,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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道中は3番手を追走

例年であればJBCへ向けた前哨戦として注目される日本テレビ盃(JpnⅡ・ダート1800m)だが、今年はドバイワールドカップを制したウシュバテソーロのブリーダーズカップクラシック出走に向けた前哨戦として注目度が高い一戦となった。

ドバイワールドカップ以来となる休み明けで、馬体重は2走前の川崎記念と比較すると+7kgの530kg。パドックでは余裕残しの馬体にも見え、過去のレースでもあったように首をかなり下げて歩く場面も目立った。

首を下げて周回するウシュバテソーロ,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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しかし、ゲートが開くと流石と思わせるレースを見せた。好スタートから鞍上の川田将雅騎手はやや手綱を動かしつつ先行する構えを見せると、逃げたミトノオーと並んで2番手を追走したスワーヴアラミスを見る形で3番手に付け、ダート転向後の過去7戦よりも前のポジションを追走した。4角で外から進出して前を射程圏に入れると、直線では後続を楽々と突き放して2馬身半差、着差以上に格の違いを見せつける完勝だった。

レース後のインタビューで川田騎手は「ドバイを勝った馬で現状世界の一番上のクラスにいる馬であるのは間違いないですから、この後大きな戦いが待っている中でも、ここでは負けてはいけないという思いで来ていますので、無事に走ってくれました」と振り返った。

2023年ウシュバテソーロの鞍上・川田将雅騎手,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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この勝利を弾みに、そしてまずは無事にブリーダーズカップクラシックの舞台に辿り着き、”ダート世界一”を決めるレースでどのような走りを見せてくれるのか楽しみにしたい。

交流重賞でも戦えることを証明

2着に入ったのは5番人気だったテンカハル。道中は中団のインを追走し、3角から徐々に前との差を詰めていくと、混戦となった3着以下に1馬身半差をつけた。前走のスレイプニルSこそ6着に敗れたが、ダート転向後は堅実な成績を残しており、交流重賞のメンバー相手でも十分に戦える力を示した。

2着と好走したテンカハル,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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3着スワーヴアラミスは2角から終始ミトノオーを外からピッタリとマーク。最後はテンカハルに離されたものの、セキフウやシルトプレには先着を許さなかった。近走は勝ちきれないレースが続くが、JRA時代に重賞3勝をあげているだけの走りを見せてくれた。

ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとしても執筆している。

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