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【明日使える馬券トリビア】「芝発走の外枠」は有利なのか?

2023/02/17 19:00
SPAIA編集部
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ⒸShutterstock.com

馬券検討の役に立つ? トリビアを紹介

あなたの馬券検討の役に立つかもしれないし、立たないかもしれない競馬のトリビアを、データとともに紹介していく不定期連載。今回は「ダート戦」に関連するトリビアを取り上げます。

「芝発走」の外枠は有利か

中央競馬のダート戦には「芝発走」のコースがいくつかある。ダート戦にエントリーしたのに芝を走らされるなんてご無体な、と競馬を始めたころは思ったものだが、コース形態上、それを許容しなければ距離設定のバリエーションを失う競馬場もあるので仕方がない。

ところで、芝発走のコースは「スピードが出る芝部分を長く走れる外枠が有利」と言われることがある。今回はこれについて実際のデータを調べてみる。対象は2020年初~2022年末の3年間。福島ダ1150m、中山ダ1200m、新潟ダ1200m、中京ダ1400m、阪神ダ1400m、京都ダ1400m、東京ダ1600m、阪神ダ2000mとする。

芝発走のダート戦、枠順別成績,ⒸSPAIA


するとなかなかキレイなデータが出た。確かに外へ行くほど好走率が上がっていて、大雑把に1~4枠、5~8枠で分けると複勝率ベースで2.6%ほどの差が現れている。

ダート発走のダート戦、枠順別成績,ⒸSPAIA


ところが、外枠の好走率が高いのは、実はオールダートのコースでも見られる傾向である。ダート戦ではそもそも揉まれない、砂を被らないといったメリットが、内外の走行距離差以上に大きいのだろう。オールダートのコースでは1~4枠が複勝率20.9%、5~8枠が同22.5%。外枠が複勝率ベースで1.6%有利だ。先ほどの数字と比べると、芝発走による外枠有利は確かにみられるものの、影響はせいぜい複勝率1.0%ほどしかない、ということになる。

余談だが、芝発走のコースで異質と言えるのが福島ダート1150m。このコースはなんと1枠が連対率、複勝率トップ(勝率トップは3枠)。1・2枠が単回収率226%、複回収率114%というバリバリの内枠有利だ。うっかり外枠の馬ばかり買ってしまわないよう、記憶の片隅に入れておきたい。

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