【明日使える馬券トリビア】調教師の「引退ヤリ」は迷信?
SPAIA編集部
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馬券検討の役に立つ? トリビアを紹介
あなたの馬券検討の役に立つかもしれないし、立たないかもしれない競馬のトリビアを、データとともに紹介していく不定期連載。今回は「調教師の引退」にまつわるトリビアを取り上げます。
まことしやかに囁かれる……
2月は競馬界にとって出会いと別れの季節。JRAでは、満70歳を迎えた調教師は次の2月末で定年、引退(3月初週にズレるケースあり)というルールが設けられている。
この時期、まことしやかに囁かれるのが、いわゆる「引退ヤリ」。引退間近の調教師は勝負仕上げをしてくるから「買い」だ、という話なのだが、実際のところどうなのか。今回は、過去5年で定年引退した調教師34名をターゲットに、最終年2・3月の成績を調べてみた。
その成績は【48-45-58-695】勝率5.7%、連対率11.0%、複勝率17.8%。単回収率は74%、複回収率は76%。結論を書くとなんとも退屈な話だが、「可もなく不可もなく」といったところ。「ヤリ」があるかどうかは分からないが、少なくとも馬券戦略に影響することはないようだ。
いや、もう一歩踏み込んで「最終週」に限ったらどうだろうか。これでも【22-11-21-253】勝率7.2%、連対率10.7%、複勝率17.6%と平々凡々。話題になって余計に馬券が売れるせいか、単回収率63%、複回収率67%は先ほどの数値よりダウンした。残念ながら、特に魅力的なデータが出てくることはなく、当欄では「そんなものは迷信だ」ということで締めたいと思う。
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