【チャンピオンズC】中京巧者オーヴェルニュ、ひと叩きのノットゥルノに妙味あり ローテーションに見られる特徴は

SPAIA編集部

チャンピオンズカップローテーション,ⒸSPAIA

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「地方が合わない馬」を狙う

先日、大改革が発表されたばかりのダート界だが、その下半期、中央競馬での大一番を担うのがチャンピオンズカップ。南部杯、JBCから、暮れの東京大賞典、年明けの川崎記念、フェブラリーS、そしてドバイへと続くハイシーズンの真っ最中だが、今年は南部杯組がシャマルただ1頭、JBC組がテーオーケインズら3頭だけという少々寂しいメンバーになった。ローテーションに見られる特徴を探っていく。

チャンピオンズC、過去10年の優勝馬ローテーション,ⒸSPAIA



過去10年、優勝馬の前走はJBCクラシックが4頭、南部杯が2頭、JBCレディスクラシック、日本テレビ盃、みやこS、武蔵野Sが各1頭。みやこS、武蔵野S組の勝利は「ジャパンカップダート」時代、つまり阪神開催でのもので参考記録。言い尽くされた感もあるが、現在の条件になってからは、いずれも前走で地方交流重賞を走った馬が制している。

テーオーケインズも当然有力ではあるが、妙味も踏まえると狙いたいのはむしろJBCや南部杯といったレースで“負けていた”馬。前走が地方競馬場のJpnⅠで1着なら【1-2-1-11】単回収率12%、複回収率40%、同じく2着以下なら【6-4-3-29】単280%、複141%だ。

仮説を立てるのであれば、(1)一概にダートといっても中央と地方では問われる適性が異なり、逆転現象が起きる、(2)大レースが続く時期であるため、南部杯やJBCを叩き台として使っていた馬が状態を上げて反撃している、といったことが原因として考えられる。

だとすれば、中京巧者だが地方のコースでは7着、9着、6着と結果が出ないオーヴェルニュがまさに(1)のタイプで、穴候補筆頭だろう。次点でノットゥルノ。日本テレビ盃はJpnⅡのためデータからは少しだけズレるが、休み明け、別定2キロ不利の一戦を叩いた上積みはあるはずだ。



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