【ロジータ記念展望】スピーディキックが南関東牝馬SⅠ路線の完全制覇に挑む

SPAIA編集部

2022年ロジータ記念に出走するスピーディキック,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

絶対女王が大偉業に挑む

2022年11月9日に川崎競馬場で行われるロジータ記念(SⅠ・ダート2100m)。牝馬の身ながら南関東(牡馬)三冠、東京大賞典、川崎記念などを制した名牝ロジータの名を冠する3歳牝馬限定重賞だ。

今年はスピーディキックが断然人気となる想定。2歳時にはJpnⅢエーデルワイス賞で交流重賞勝ちを収めており、東京2歳優駿牝馬、(浦和)桜花賞、東京プリンセス賞、戸塚記念と現3歳世代のSⅠを4勝。また、ここを勝てば南関東の牝馬限定SⅠを完全制覇となる。タイセイレジェンド産駒という血統背景がありながら、前走の戸塚記念も牡馬相手に2100mで完勝し、距離不安は払拭。強いて言えば大外枠が懸念だが、より枠順不利が顕著な浦和マイルの大外枠から桜花賞を制しており、この程度の不利は跳ね返しそうだ。

対する牝馬13頭も、女王打倒に向けて策は練ってくるだろう。面白いのがスティールルージュ。門別と南関東で重賞を4勝している快速馬だが、そのために近3走は牝馬ながら57、56、56キロという酷量を背負わされていた。定量戦に戻って今回は54キロ。やはり距離が課題だが、2000mへの延長だった前走も折り合い自体はついており、案外上手に対応するのではないか。

以下、母がこのレースを制しており距離は歓迎のプラチナプライド、春のSⅠ上位勢クールフォルテとティーズハクアなども有力。穴ならラブラブパイロ。前走は初の他場遠征で、左の小回りという条件に戸惑った感じ。コース2戦目での上昇が見込めそうだ。



《関連記事》
【地方競馬対談】JRA・安田隆行調教師が語る! JBCスプリント連覇に挑むレッドルゼルへの期待と、川田将雅騎手の意外な一面とは?
【地方競馬対談】森泰斗騎手と語る! 南関東でトップを走り続ける原動力、船橋の砂厚、そして日本テレビ盃
【地方競馬対談】JRA・森秀行調教師と語る! 「ダート三冠革命」と地方所属騎手、そしてクラスターC

おすすめ記事