【CBC賞】ファストフォース&タイセイビジョンが二強形成 割って入るなら近3走すべて16着の超伏兵!
八木遊
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5つのデータから絞れた馬は?
先週の『宝塚記念』は、本命候補に絞ったデアリングタクトとディープボンドがハナ差の3着争い。「◎」デアリングタクトがわずかに先着したが、的中は同馬の複勝のみにとどまった。
今週からは函館・福島・小倉のローカル3場開催。下半期最初の予想は、日曜小倉のメイン『CBC賞』から始めたい。いつも通り過去10年のデータから、複勝率10%未満の「凡走データ」を5つピックアップ。当てはまった馬を順番に消していく。2012~19年は中京、20年は阪神開催だったが、これらを含めたデータを用いる。
『前走人気>前走着順』×『前走上がり3位以内』★0.0%★
最初に注目したのは前走時の人気と着順。人気を上回る好走をして当レースに参戦してきた馬は過去10年でのべ71頭いて、【4-4-4-59】(複勝率16.9%)とまずまずの成績を残している。これと組み合わせるのは前走時の上がり3ハロンの順位で、3位以内だと【0-0-0-21】(同0.0%)。前走上がり4位以下だと【4-4-4-36】(同25.0%)と、その差は歴然だ。通常と逆の傾向が出ている理由はわからないが、過去10年のデータには逆らわないでおこう。
今年この条件に当てはまったのは、以下の3頭。いずれも前走で連対しており勢いはあるが、まとめて消去する。
【今年の該当馬】
・カリボール
・テイエムスパーダ
・ロードベイリーフ
『中5週以下』×『前走0秒7差以上で負け』★3.1%★
続いては前走から中5週以下のやや詰まった間隔で出走してきた馬を取り上げたい。過去10年の成績は【4-2-2-63】(複勝率11.3%)と苦戦していることがわかる。特に期待薄なのは前走0秒7以上の差で負けている馬。その成績は【0-1-0-31】(同3.1%)で、馬券に絡んだのは17年に13番人気で2着したセカンドテーブルだけだった。
今年この条件に当てはまったのは以下の5頭。今村聖奈騎手で注目されるシホノレジーナはここで消去対象となった。
【今年の該当馬】
・アンコールプリュ
・シホノレジーナ
・スナークスター
・メイショウケイメイ
・レインボーフラッグ
『3~4歳』×『前走GⅡ以下』★4.5%★
3つ目は年齢別データから3~4歳をピックアップする。過去10年の成績は【0-2-1-30】(複勝率9.1%)と思いのほか良くない。このデータだけで複勝率は10%を割り込んでいるが、ハイブリッド式消去法ではもう一つの条件を組み合わせてさらに絞り込みを図る。ここで組み合わせるのは前走クラス。前走がGⅠだった馬は【0-2-0-9】(同18.2%)だが、GⅡ以下を経由してきた馬は【0-0-1-21】(同4.5%)で、3着が1回あるだけだった。
今年この条件に当てはまったのは4頭。最初に消去済みのテイエムスパーダに加えて、上位人気濃厚のアネゴハダなどをバッサリ消去する。
【今年の該当馬】
・アネゴハダ
・スティクス
・(テイエムスパーダ)
・モントライゼ
『前走ローカル』×『前走4角8番手以下』★5.3%★
4つ目のデータは前走をローカル競馬場で走っていた馬を取り上げたい。前走がローカルでも4角を7番手以内で通過していた馬は【2-2-3-17】(複勝率29.2%)と好成績。一方、8番手以下は【0-0-1-18】(同5.3%)と好走率が激減する。
今年は6頭がこの条件に当てはまったが、うち5頭が消去済み。新たに消去リスト行きとなったのはタマモティータイムだった。
【今年の該当馬】
・(アンコールプリュ)
・(シホノレジーナ)
・タマモティータイム
・(メイショウケイメイ)
・(レインボーフラッグ)
・(ロードベイリーフ)
『距離短縮』×『前走から馬体重増』★5.3%★
ここまで4つの条件を終えて、17頭中12頭を消去した。最後は距離短縮組にスポットを当てたい。過去10年の距離短縮組の成績は【5-6-2-50】(複勝率20.6%)とまずまず。注意したいのがCBC賞当日の馬体重増減だ。前走から馬体重が増加していた馬は19頭いたが、【0-1-0-18】(同5.3%)と苦戦していた。
残っている5頭のうち、距離短縮となるのはスマートリアンとメイショウチタンの2頭。もし当日がプラス馬体重なら、消去対象となる。
【今年の該当候補】
・スマートリアン
・メイショウチタン
5つの条件をクリアしたのは、タイセイビジョン、ファストフォース、そしてレジェーロの3頭だけ。実績的にはタイセイビジョンとファストフォースの2頭が抜けている。面白そうなのは近3走が全て16着のレジェーロ。これまで幾度となく惨敗後に人気薄で激走している。最近は「惨敗×3→好走」がパターン化しており、今回は好走する番。差し馬がそろった今回はすんなり好位を取れそうで、3着に粘り込むシーンも想定しておきたい。
【ライタープロフィール】
八木 遊
野球兼競馬ライター。スポーツデータ会社やテレビ局の校閲職などを経てフリーに。2021年には全重賞の予想、買い目、年間収支をTwitterに掲載したが、回収率は自己ワーストの46.4%に終わる。単複ワイドに絞った今年の回収率は62.8%(6月26日現在)。
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