【注目2歳馬】出遅れ、馬場の荒れた内を伸びたアストロフィライト 2着コスタボニータも負けて強し

三木俊幸

11月20日21日の注目2歳馬,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

兄は昨年の2歳マイル王者グレナディアガーズ

マイルCS当日の阪神4Rに行われた芝1600m牝馬限定の新馬戦。勝利したのは川田将雅騎手騎乗のディープインパクト産駒、アストロフィライト(栗東・中内田充正厩舎)だった。半兄には同じく中内田厩舎に所属し、昨年の朝日杯FSを勝利しているグレナディアガーズがいる良血馬。馬体重450kgで出走し、単勝2.1倍の1番人気に支持された。

2枠4番からスタートしたアストロフィライトだったが、出遅れて後方2番手を追走する形となってしまう。しかし外回りコースの3角に差し掛かるところで11番手までポジションを押し上げる。

前半の4ハロンは12.8-11.1-11.7-12.4(48.0)とスローペースの中、インコースでじっと我慢して最後の直線へ。全くロスのないコーナリングで川田騎手はポッカリと開いた最内を選択すると、11.6-10.9-12.1(34.6)のレース上がりを1.0秒上回る33.6でまとめて、1:34.7のタイムで突き抜けた。

まだまだ幼さを感じさせるレースで課題は多そうだが、外差しが決まりやすい馬場状態の中で荒れた最内から伸びてきた点は高く評価していい。Frankel産駒の兄よりも遅い成長曲線を描くタイプだが、ゆくゆくは大舞台でも活躍できるだけの素質は秘めているだろう。

もう1頭取り上げたいのは、2着に入ったコスタボニータ(栗東・杉山佳明厩舎)。道中は14番手からレースを進め、直線ではアストロフィライトの後ろを突くレースぶり。3/4馬身差届かなかったが、上がりはメンバー中最速の33.4。次走すぐに勝ち上がれる能力は見せつけたので、注目しておきたい。

11月20日21日の注目2歳馬,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)


鞍上の指示に忠実なフィデル

今週末は土曜日に阪神競馬場で京都2歳S(GⅢ・芝2000m)が行われる。来年のクラシック戦線に向けても注目の一戦に今年も素質馬が集結。夏の小倉以来のレースとなるフィデル(栗東・友道康夫厩舎)に注目している。

新馬戦はスタートを決めて4番手追走。3角から動き先頭に並びかけ、最後はノーステッキで軽く追われただけの楽勝だった。機動力があり、鞍上の指示にも忠実なレースぶりを見せていた点は、相手が強くなっても大きなアドバンテージとなりそうだ。

その他のレースでは、ジャパンC当日の東京競馬場で行われる芝1800mの新馬戦に出走予定のサイルーン(美浦・堀宣行厩舎)がどのようなレースを見せるのかという点も楽しみにしている。Wコースで2週前は84.5-68.0-52.7-38.1-24.2-11.9、1週前は84.9-68.2-53.2-38.2-24.5-11.9と好タイムをマーク。鞍上にはムーア騎手が予定されている。

ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとして記事を執筆している。

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