【マイルCS】富士S連対馬が信頼度高、ジャンタルマンタルに複勝率80%の強力データ ローテーションに見られる特徴は
SPAIA編集部

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ソウルラッシュは割引データに該当
23日に京都競馬場で開催されるマイルチャンピオンシップ(GⅠ・芝1600m)。秋のマイル王決定戦に安田記念勝ち馬ジャンタルマンタルとヴィクトリアマイルを制したアスコリピチェーノが参戦してくるほか、昨年のこのレースの覇者で今春の安田記念でも3着と好走したソウルラッシュ、前哨戦の富士ステークスでジャンタルマンタルとソウルラッシュを破ったガイアフォースなど、マイル界の強豪が集結した。
ここでは阪神開催も含めた直近10年のデータを基に、各馬のローテーションに見られる特徴を探っていく。

ここ10年で最多の勝ち馬を輩出しているのが富士S組。とくにGⅡに格上となった2020年以降は【3-0-1-21】で勝率12.0%を誇る。
GⅢ時代も含めた「前走・富士S組」は【4-3-1-46】勝率7.4%、複勝率14.8%という成績で、これを「連対馬」で絞り込むと【3-2-0-10】勝率20.0%、複勝率33.3%に数値が上がる。今年はガイアフォースとジャンタルマンタルが好データに合致してくる。
ちなみに、「富士Sで1番人気かつ連対」なら【3-1-0-1】勝率60.0%、複勝率80.0%という驚異的な成績になる。春のマイル王・ジャンタルマンタルに死角はないか。
一方、富士S組でも3着以下に敗れていた馬は【1-1-1-36】勝率2.6%、複勝率7.7%と苦戦傾向。なおかつ3番人気以下だった馬で絞り込むと【0-1-0-32】複勝率3.0%と絶望的な数値になる。唯一の馬券内は2018年2着ペルシアンナイトだけ。連覇がかかるソウルラッシュはこのデータを打ち破ることができるだろうか。
注意が必要な距離延長組
やや分母は少なくなるが、高い勝率を記録しているのが前走スプリンターズステークス組。昨年もウインマーベルが10番人気で3着に激走し、過去10年の成績は【2-0-1-5】勝率25.0%、複勝率37.5%となっている。
ただし、2勝を挙げたのはミッキーアイルとグランアレグリアであり、この2頭はすでにマイルGⅠの優勝実績があった馬。カンチェンジュンガとトウシンマカオは1400m重賞の勝ち鞍はあるものの、1600m戦の上級条件では実績がない点は気がかりだ。
最後にもうひとつの前哨戦・スワンステークス組は【0-1-2-27】連対率3.3%、複勝率10.0%と不振。しかし、昨年までは天皇賞(秋)週の土曜日に行われていた一戦が、今年は秋華賞前週に前倒しとなったことで、マイルCS本番までの間隔が中2週から中5週に延びた。
その結果、近年は「1400巧者の秋の大一番」となりつつあったのが、今年はマイルの強豪も多数参戦。そこから3頭が本番へ駒を進めてきた。
レコードVを飾ったオフトレイルは京都芝1600m(外)が未経験も、1600m(内)の2勝を含む京都【3-3-1-0】の舞台巧者で引き続き要注目。ほか、スワンSでは4着に敗れたが、先行勢が軒並み苦しむ中で勝ち馬と0秒1差の4着に粘り込んだ昨年のマイルCS3着馬ウインマーベルも侮れない。
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