【エリザベス女王杯】近年のトレンド“ちょいあけ”がカギ握る ローテーションに見られる特徴は

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サンデーレーシングの戦略ハマる

16日に京都競馬場で行われるエリザベス女王杯(GⅠ・芝2200m)。昨秋のグランプリホース・レガレイラを筆頭に、札幌記念で屈強な牡馬を相手に奮戦したココナッツブラウン、秋華賞で2着と健闘したエリカエクスプレス、3着パラディレーヌなど、中距離路線の実力馬が顔をそろえた。

ここでは、過去10年のエリザベス女王杯出走馬のローテーションに注目し、好走馬に共通する特徴を探っていく。なお、使用データには2020~22年の阪神開催分も含む。

エリザベス女王杯、過去10年の優勝馬ローテーション,ⒸSPAIA


過去10年の勝ち馬を前走別に見ると、最多4頭の勝ち馬を送り出しているのが旧・府中牝馬S組(現アイルランドトロフィー)で成績は【4-6-1-42】。いわゆる王道ローテの中心に位置している。

ただし、直近3年は【0-1-0-16】と不振傾向。当日3番人気以内が1頭もいなかったことを踏まえると、相性が悪いというより、中3週という詰まったローテを嫌い、一線級が避けている印象だ。

実際、直近3年の勝ち馬は22年ジェラルディーナ(オールカマー・中6週)、23年ブレイディヴェーグ(ローズS・中7週)、24年スタニングローズ(クイーンS・中14週)と余裕を持ったローテで臨んでいた。いずれもサンデーレーシングの所有馬で、陣営の戦略がハマった格好だ。

この傾向から、今年浮上するのはレガレイラ(前走オールカマー)とリンクスティップ(前走紫苑S)の2頭。2019年以降だけで5勝と勢いに乗るサンデーレーシングが4連覇を飾るか注目だ。

過去10年で出走馬4頭のうち3頭が馬券圏内の札幌記念組も見逃せない。該当4頭はいずれも前走3着内に好走しており、今年2着から臨戦するココナッツブラウンにとっては追い風となる。

冒頭で触れたアイルランドトロフィー組は、例年よりも間隔が開いた中4週で臨める点がプラス。データでは「4歳×前走3番人気以内」の馬が【3-0-1-4】複勝率50.0%と安定しており、ボンドガール、セキトバイーストの3頭は、人気を落とすようであればヒモ穴として一考の価値がある。

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