【有馬記念】3歳馬は“ダービー”からの信頼関係がカギに ローテーションに見られる特徴は

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騎手との信頼関係が勝負を分ける

12月22日中山競馬場で開催される有馬記念(GⅠ・芝2500m)。今年は早い段階から4世代のダービー馬が激突する噂もあったが、4歳のダービー馬タスティエーラは香港C出走のため実現せず、5歳のドウデュースは金曜日に出走取消が発表された。それでもダノンデサイル、シャフリヤールのダービー馬2頭が参戦する。

ほかにも今年の菊花賞馬アーバンシック、昨年当レース2着のスターズオンアースなどが集結した。ここでは、過去10年のデータからローテーションに見られる特徴を探っていく。

有馬記念、過去10年の優勝馬ローテーション,ⒸSPAIA


有馬記念は3歳馬が強いことでも有名なレース。3歳馬の成績は【4-3-2-16】となっている。前走別では、菊花賞組、天皇賞(秋)組が2勝ずつで並ぶが、近年は後者の方に勢いがある印象。時代の移り変わりは感じるが、いずれも日本ダービーを経由している点は共通している。同年の日本ダービー出走馬は【4-2-1-8】勝率26.7%、複勝率46.7%と好成績だ。

ここでカギになるのが騎手で、ダービー出走時と同じ場合は【4-0-0-2】と全4勝をマークしている。経験が浅い3歳馬にとって、騎手との信頼関係が大事ということだろうか。今年はダノンデサイルのみが該当。デビューからタッグを組んでいる横山典弘騎手は、14年13着のワンアンドオンリー以来のダービー馬での出走となる。ちなみに、日本ダービーに出走経験がある4歳以上の馬は【2-4-2-34】複勝率19.0%と好走率はさほど高くない。

前走ジャパンC組は【3-3-4-41】勝率5.9%、複勝率19.6%で、3勝をあげるが、前走で2着以内の場合は【0-1-1-7】と勝ち馬が出ていない。好走するのは前走3~5着【3-2-3-4】勝率25.0%、複勝率66.7%。GⅠで勝ち負けした馬よりは消耗度が少ないであろう後者の方がいい。データ上、ジャパンC5着のジャスティンパレスは一昨年7着、昨年4着以上の結果に期待が持てる。

最後に上位人気が予想されるアーバンシックについて。重賞を連勝して臨戦した馬は【2-2-2-3】勝率22.2%、複勝率66.7%と優秀。特に、前走で菊花賞1着なら【1-0-1-0】で、直近では2016年にサトノダイヤモンドがC.ルメール騎手を背に勝利した。連勝の勢いそのままに3歳馬が大一番を制するか、注目だ。

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