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【阪神馬場傾向】「時計は速いが、上がりがかかる馬場」阪神大賞典は武豊騎手騎乗のボスジラに注目!

2020/03/20 06:00
三木俊幸
3月20・21・22日の阪神競馬場馬場傾向インフォグラフィックⒸSPAIA

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まだまだインコースが有利

3月20・21・22日の阪神競馬場馬場傾向インフォグラフィック

今週末の阪神競馬場では、21日(土)に皐月賞トライアルの若葉S(L・芝2000m)、22日(日)には阪神大賞典(GⅡ・芝3000m)と楽しみなレースが控えている。そこで、先週末の馬場傾向を分析し、今週はどのような馬場でのレースとなるのか予想してみた。

まずは芝コースから振り返っていこう。

3/14・15 阪神芝コースの上がりⒸSPAIA 3/14・15 阪神芝コースの通過順位ⒸSPAIA 3/14・15 阪神芝コース直線で通ったコースⒸSPAIA

合計9レースが行われたが、日曜日は天候が回復したものの、土曜日に雨が降った影響で両日ともに稍重でのレースとなった。しかし、タイムを見るとそこまで時計はかかっておらず、重賞のフィリーズレビューでは1:21.0というタイムがマークされていた。

続いて、3着以内に入った馬27頭の上がりタイムを見ていくと、34秒台の上がりを使った馬はわずかに2頭のみ。上がりがかかる馬場となっていた。先々週までは、33秒台を使う馬が多かった阪神コースだったが、先週の雨の影響を受けて、少しずつ上がりがかかるようになっていると考えたほうが良さそうだ。

脚質面では、先行馬が7勝、差しが2勝と先行馬が有利な馬場と言えるが、2着以下には差し馬も多く絡んでいることからも、先行馬と差し馬のどちらにも向いている馬場状態だったと言える。この傾向は開幕週から続いていたので、今週も変わりなく続いていくだろう。

最後に直線コースで内から何頭目を通ったかということについても調べてみた。内から3頭目以内を通った馬が17頭、4〜5頭目を通った馬が8頭、6頭目より外を通った馬が2頭という内訳となっており、まだまだ内の馬場状態が良いということが見てとれる。

まとめると、「時計は速いが、上がりがかかる馬場」「先行馬または差し馬」「直線でインコースを突ける馬」に向いた馬場となるのではないかと考える。3日間とも雨の心配はなさそうなので、良馬場でのレースとなるだろう。

金曜日のメインレース尼崎Sはバラックパリンカ、土曜日のメインレース若葉Sはアメリカンシード、そして日曜日のメインレース阪神大賞典はボスジラに向いた馬場に向いた馬場になると予想する。

平均的なダートで先行馬が有利

続いてダートコースについて、分析していく。

3/14・15 阪神ダートコースの上がりⒸSPAIA 3/14・15 阪神ダートコースの通過順位ⒸSPAIA

先週末のダートコースは両日ともに重馬場でのレースとなった。しかし、重馬場だからと言って速いタイムがマークされたかというとそうでもなく、オープンのポラリスSで1:22.5と平均的な時計の決着が多かった。

上がりタイムも日曜日の最終レースとなった4歳以上2勝クラスを勝利したヘリオスが35.7という上がりをマークしているが、それ以外は軒並み37秒前後の上がり決着が多かった。

勝ち馬14頭の脚質を見てみると、逃げが3勝、先行10勝、差し1勝となっており、先行馬に有利な馬場だったと言える。今週末は良馬場でのレースとなることが予想されるので、先週よりは時計のかかる馬場となる見込み。全体的には「平均的なダート」で「先行馬が有利」となるだろう。