【AI予想】金鯱賞と中山牝馬Sは『想定内』と『想定外』の結末に

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ここでは力が違った
3月14日、15日には合計5つの重賞が行われたが、AI予想エンジンKAIBAがピックアップしたのは金鯱賞(GⅡ・芝2000m)と中山牝馬S(GⅢ・芝1800m)の2レース。それぞれのレース結果を振り返っていく。
まずは中京競馬場で行われた大阪杯の前哨戦、金鯱賞について見ていく。最大の注目は昨年の皐月賞馬で前走の有馬記念では2着となったサートゥルナーリア。しかし、左回りの日本ダービーと天皇賞(秋)では4着、6着と結果を残せておらず、コース適性が最大の焦点となっていた。
しかし、KAIBAは「左回りは問題なし」と判断し、本命に推していた。以下5連勝中だったロードマイウェイ、過去7戦は全て左回りを使われている左回り巧者のサトノソルタス、AJCCをステップに挑むラストドラフト、ニシノデイジーに印を回した。
レースはダイワキャグニーが逃げる展開となり、スローペースとなった。そうした中サートゥルナーリアは5番手でピッタリと折り合いをつける。対するロードマイウェイはスタート後に挟まれる形となり、後方2番手からのレースとなってしまい、この時点で上位2頭の勝負はついていたと言ってもいいだろう。
直線に向いて、手応え抜群のサートゥルナーリア。あとはゴーサインを出すだけだった。最後は2馬身差での快勝、ここでは力が違うと言わんばかりのレースだった。2着には道中3番手を追走していた8番人気のサトノソルタスが入る結果となった。3着となった6番人気ダイワキャグニーまで押さえられていたら、高配当となっていたのだが……。それでも馬単1,710円が的中となった。
想定外の雪と不良馬場
3月14日の中山競馬場の天候は雨→みぞれ→雪へと変わり、中山牝馬Sは大粒の雪が降り続くコンディションでのレースに。KAIBAの本命は中山競馬場で行われた重賞で2戦2勝という実績があったコントラチェックだった。以下、ハイペースが味方になると予想したエスポワール、差し馬のフィリアプーラ、時計がかかる馬場を得意とするレイホーロマンスとカリビアンゴールドとなっていた。
先手を奪ったのはモルフェオルフェ、逃げると予想していたコントラチェックは馬場を気にしてか進んでいかずに4番手からのレースを進める。残り600mを過ぎたあたりで、最軽量50kgのリュヌルージュが並びかけ、大外からはエスポワールなども進出をはかっていき、いよいよ勝負の直線へと向いた。
視界と馬場が悪い中、馬群から1頭伸びてきたのはハンデ52kgのフェアリーポルカ。リュヌルージュとの争いを制して見事な重賞初勝利を飾った。3着争いも際どくなったが、エスポワールがデンコウアンジュとの争いをハナ差制して3着となった。なお、コントラチェックは馬場が合わなかったのか16着という残念な結果に終わった。
レースは3番人気→14番人気→1番人気の決着で、馬連、馬単、ワイド、3連複、3連単のリュヌルージュ絡みの馬券は万馬券となった。2014年の馬場改修以降、初の不良馬場、そして大粒の雪と想定外の事態になったとはいえ、「競馬は難しい」と改めて思わされる結果となった。しかし、こうした馬券を的中させるのがAIの使命でもあるので、今後のAIの成長に期待したい。
