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【ファルコンS】兄レイデオロとそっくり!本命は馬場が合うアブソルティスモ

2020/03/13 06:00
三木俊幸
ファルコンSインフォグラフィックⒸSPAIA

ⒸSPAIA

34秒台前半を使う差し馬が狙い目

3月14日(土)に中京競馬場で行われるファルコンS(GⅢ・芝1400m)。イメージ的には難解で荒れるイメージが強いレースだが、この条件に変わって以降の過去9年を見ると3番人気以内の馬が5勝と、思ったより堅い決着が多い。果たして今年はどうなるのか、先週の馬場傾向をもとにレースを分析していく。

まずは3月7日(土)、8日(日)に中京競馬場で行われた芝のレース結果を振り返っていこう。

3/7・8 中京芝コースの上がりⒸSPAIA


先週土曜日は良馬場でレースが行われたが、日曜日は天気が一変。大雨が降り、馬場状態は不良にまで悪化した。1600m戦のタイムを比較すると、良馬場の刈谷特別が1:33.6だったのに対し、不良馬場で行われたトリトンSは1:38.6で5秒もの差があった。

上がりタイムは、良馬場では1200m戦の中京スポーツ杯で33秒台の上がりがマークされた。不良馬場になったあとは、さすがに上がりがかかったものの、トリトンSを勝利したペプチドバンブーが35.7という上がりを使っていることからも、馬場が回復すれば再び33秒後半〜34秒前半の決着になるのではないかと考える。

3/7・8 中京芝コースの通過順位ⒸSPAIA

3/7・8 中京芝コースの直線で通ったコースⒸSPAIA


続いて通過順位を見ていくと、逃げ馬が3勝しているものの、差し馬が5勝となっており、差しが決まりやすい馬場状態となっている。

しかし、3着までに入った馬が通ったコースを調べると、内が10頭、中が8頭、外が9頭とほぼ同じ数字で、内外の有利不利はない馬場状態だったと言える。今週からBコースに変わるが、今週も同じ傾向が続くだろう。

ファルコンSが行われる今週土曜日は午後から雨マークも出ているが、何時頃から降るのかは微妙なところ。今回は良馬場から悪くても稍重までとみて、「上がり34秒台前半」「差し馬」を狙いたい。

穴はゼンノジャスタ

良または稍重で3着以内に
好走したときの平均上がりと脚質ⒸSPAIA


今回のメンバーの中で推奨したいのは、アブソルティスモ、エグレムニ、ゼンノジャスタ、ビアンフェ、ラウダシオン、ヴェスターヴァルトの6頭。

その中で本命はアブソルティスモ。サウジアラビアRCのように33秒前半の上がりを要求される馬場には弱いが、こうやまき賞のように34秒前半の決着になれば強さを発揮するタイプ。なおかつ切れ味も発揮できるので、今回の馬場に向いていると考える。脚質は逃げが2回、差しが2回となっているが、勝利しているのはいずれも差す競馬をしたとき。兄がダービー馬のレイデオロでタイプがよく似ている。今回も差す競馬で重賞制覇を狙う。

対抗はラウダシオン。前走のクロッカスSでは逃げ切り勝ちをしているが、馬券に絡んだ時の脚質を見ると逃げ、先行、差し、追込がそれぞれ1回ずつと、どんな展開になっても対応できる器用さを持ち合わせている。万が一33秒台半ばの上がりを要求される馬場や雨が降って上がりがかかる馬場になっても、対応してきた実績があるので、その点は大きな強みと言えるだろう。距離も1400mがベストだ。

3番手はゼンノジャスタ。馬券に絡んでいるのは全て左回りの1400m戦と条件はピッタリ。イメージでは長くいい脚を使うタイプだと思っていたが、平均上がりを見ると33.9と速い上がりに対応している。多頭数のレースになったとき、こういうタイプが穴をあけるのではないかと考えての評価とした。

以下、雨が降って上がりを要する馬場になったとき、スタミナ比べになったときに浮上するエグレムニ、ビアンフェ、ヴェスターヴァルトの3頭まで押さえておきたい。

ファルコンSインフォグラフィックⒸSPAIA