【金鯱賞】「前走GⅠ組」「4歳の関西馬」が活躍 データに当てはまるのはサートゥルナーリア
三木俊幸
ⒸSPAIA
順当な決着が目立つ
3月15日(日)に中京競馬場で行われる金鯱賞(GⅡ・芝2000m)。以前は12月や5月に施行されるなど、時期が変わることも多かったレースだが、大阪杯がGⅠに格上げされて以降は、前哨戦として定着。近2年はスワーヴリチャード(1着)、アルアイン(5着)と大阪杯の優勝馬を輩出している。そんな金鯱賞について、レースまでの覚えておきたいデータをご紹介する。
2010年と2011年は京都競馬場で開催されていたので、今回は中京競馬場での開催となった2012年以降、過去8年のデータをもとに分析する。
まずは優勝馬の人気について見ていく。「1番人気が3勝」と最も多くの優勝馬を出しており、中でも3月に行われるようになった2017年以降は1番人気、1番人気、2番人気と人気馬が順当に勝利している傾向にある。
では、順当な決着になっているということ=前走で格上のレースを使っている馬ということなのか。それを見極めるために、前走クラス別の成績を調べてみた。
結果は「イエス」だ。出走している頭数が36頭と多いこともあるが、8年中4勝が前走GⅠ組だった。また3月開催となった2017年以降に馬券に絡んだ馬の中で、前走がGⅠレースだった馬は、有馬記念、凱旋門賞、日本ダービーと全て2400m以上のレースを使われており、金鯱賞が距離短縮有利のレースだということが分かった。
このデータを信用するのであれば、前走有馬記念だったサートゥルナーリアとジャパンCだったユーキャンスマイルは買いである。
外枠にも注意
年齢別の成績では4歳馬が5勝と最も相性がよく、過去8年の勝ち馬の62.5%を占めていることとなる。また連対率35.0%、複勝率40.0%と馬券圏内というところまでデータを広げてみても、抜けた成績を残している。
加えて、東西別の成績を比較するとやはりと言っていいのだろうか、8年中7回で関西馬が勝利。関東馬の成績は【1,1,1,18】とわずか3回しか馬券に絡んでいないことからも、データに逆らわず「4歳の関西馬」を素直に狙うのが良さそう。ちなみにこのデータに該当するのは、サートゥルナーリアと現在5連勝中のロードマイウェイの2頭となっている。
最後に枠順別の成績についても触れておこう。中京芝2000mは4コーナーのポケットからスタートするので、スタート後は長く直線が続く。そうしたことも影響しているのか、一般的に不利と言われる7枠、8枠の外枠勢も4勝と好成績。複勝率も7枠が26.7%、8枠が23.5%となっているので、外枠に入った馬にも注意する必要がありそうだ。
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