【阪神競馬】レシステンシアは今回も逃げ切れる?今週の馬場傾向予想

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チューリップ賞は高速馬場でのレースに
今週末の阪神競馬場では3月7日(土)に桜花賞トライアルのチューリップ賞(GⅡ・芝1600m)が行われる。阪神JFを制したレシステンシア、2着のマルターズディオサ、3着のクラヴァシュドールとGⅠで上位を占めた馬たちがこぞって出走する。そこで先週末のレース結果をもとに、今週末の馬場傾向を分析してみた。
まずは2月29日と3月1日に行われた芝コースのレース結果を振り返る。

芝コースでは10レースが行われた。土曜日は良馬場でスタートしたが、雨が降った影響で最終レースは稍重に。日曜日は稍重からスタートしたものの、天候は回復して重賞の阪急杯を含む後半2レースは良馬場で行われた。
その阪急杯は、パンパンの良馬場とは言えない中でも1:20.3というタイムがマークされており、芝の状態はかなり良いと言えるだろう。上がりタイムも、土曜8レースの4歳以上1勝クラスを勝ったサトノウィザードが32.5というなど、速い上がりが出る馬場となっている。

脚質では、逃げ馬が2勝、先行馬が4頭と活躍をみせた一方、先述のサトノウィザードは4角の通過順位が10頭中9番手、うずしおSを勝ったブランノワールは12頭中10番手、すみれSを勝利したレクセランスは5頭中5番手と後方からの追い込みが届いているのも特徴的だ。
では今週末はどうなるのだろうか。チューリップ賞が行われる土曜日は曇り予報で、レースが行われる時間帯はなんとか天気が持ちそう。したがって、高速馬場の良馬場でのレースとなるだろう。逃げ馬も残れる馬場なので、逃げるレシステンシア、差し馬のマルターズディオサとクラヴァシュドールともに力を発揮できる舞台設定となるだろう。
しかし、日曜日は終日雨予報となっている。雨量とともに時計、上がりがかかる馬場になることが考えられる。メインレースはリステッドレースの大阪城S(芝1800m)。馬場状態から浮上してきそうなのは、前走の東京新聞杯で4着だったサトノアーサー。上がり33秒台が必要とされる馬場では切れ負けする印象が強いだけに、雨で上がりがかかるのはプラスに働くだろう。
ダートは差し馬の台頭に注意
続いてダートコースについても振り返る。


ダートコースは土曜日が終日稍重、日曜日は重でレースが行われた。しかし、タイム面では思ったほど速い決着にはなっておらず、日曜日に行われた伊丹S(3勝クラス・1800m)は1:51.3、最終レースの1200m戦の4歳以上2勝クラスは1:11.2という決着だった。しかし上がりタイムは、重馬場になれば35秒台の末脚を使う馬も多く見られたので、今週末も雨が降れば、上がりは速くなることが予想される。
脚質では、先行馬が6勝、2着8回、3着7回と最も好成績。ついで4角先頭に立っていた馬が4勝、2着1回、3着1回と先行馬の活躍が目立ったが、坂のある阪神コースらしく、ペースが速くなれば先行馬の脚が上がり、差し馬が届くケースが多いのも特徴的。雨が降る日曜日は、先週同様に速い上がりを使える差し馬の台頭があるかもしれないので注意しておきたい。

