【中山記念】「Mペース以上での好走実績」「4角4番手以内」ウインブライトの3連覇を阻む馬とは?

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今年もペースは流れるか
春のGⅠ戦線を戦うにあたり、有力馬が始動戦として選ばれることが多い中山記念(GⅡ・芝1800m)。今年は頭数こそ9頭と少頭数となったが、3連覇を狙うウインブライト、昨年の春秋マイル王者インディチャンプ、ダービー2着馬のダノンキングリーと楽しみなメンバーが揃った。
今週が開幕週となる2回中山開催はAコースが使用される。1回開催ではCコースを使用していたことから、保護されていた内側が良好なコンディションとなっているだろう。しかし、前回の開催後半ではCコースの内側部分が荒れて、大外が伸びるという馬場状態となっていたので、1か月でどこまで回復したのか注視したい。
予想するにあたり、過去10年の上がりタイムとペース、通過順位について振り返っておこう。


今年は良馬場で行われる見込みなので、良馬場で行われたときのデータを重視して見ていくが、上がりタイムは33秒後半〜34秒前半の決着が多い。勝ち馬の名前を見ても、ウインブライト、ネオリアリズム、ヌーヴォレコルトと長くいい脚を使えるタイプが活躍している。
近2年も10頭立て、11頭立てと少頭数のレースで今年と似通っているが、逃げるマルターズアポジーをめがけてウインブライトが早めに動く展開となっており、この2頭が出走する今年もペースは流れることが予想される。
続いて勝ち馬の4角の通過順位を見てみると、ここ7年はいずれも4番手以内のポジションにいた馬で、先行馬が有利なレースだと言っていいだろう。差し馬の台頭もあるものの、2、3着までというデータが出ている。
こうしたことからも、「平均上がり33秒後半〜34秒前半」「Mペース以上での好走実績」「4角4番手以内」という条件に当てはまる馬を狙ってみたい。
8回中5回がMペースで4角4番手以内
今年の出走馬を見渡した結果、荒れることは考えにくいとみて、インディチャンプ、ウインブライト、ダノンキングリー、ラッキーライラックの4頭を推奨したい。

本命はオープン以上で3着以内に入った時の平均上がり34.0、8回中5回がMペースで4角4番手以内だったラッキーライラック。昨秋は2000m以上で活躍をみせたが、昨年の中山記念では一瞬勝ったかと思うレースで2着となっているだけに、今年こそ勝利を掴みたいところだ。
対抗は平均上がり33.8、4回中2回がSペースでの勝利だが、MペースやHペースでも好走した実績があるダノンキングリー。好位からレースを進め、勝ち馬サートゥルナーリアから差のない3着だった皐月賞の実績に加え、大外を回して快勝したひいらぎ賞(1勝クラス)のレース内容からも、中山コースは合っていると考える。
3番手は3連覇を狙うウインブライト。平均上がりは34.9とやや遅いが、馬券圏内に好走した6回中4回がMペースと流れも向きそう。松岡騎手の負傷に伴い、ミナリク騎手に乗り替わるが、積極的なレース運びをしてもらいたい。
そして最後にインディチャンプ。平均上がりは33.7だが、馬券に絡んだ5回中3回がSペース、基本的に先行しているものの、4角4番手以内だったのは毎日王冠の1回のみ、1800mもやや長い感じもするので4番手評価に留めた。

