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【フェブラリーS】初ダートで勝ってさらに上積みがある!京大競馬研の本命はモズアスコット

2020/02/23 06:00
京都大学競馬研究会
本命に推されたモズアスコットⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

根岸Sで砂をかぶった経験は大きい

2/23(日)に東京競馬場で、フェブラリーS(GI ダ1600m)が行われる。昨年の覇者インティ、初ダートの前走を完勝したモズアスコットあたりが人気を集めそうだ。

◎モズアスコット

過去10年OP・重賞レース初ダート馬データⒸSPAIA


ダートのレースが芝と大きく異なる一つに、砂かぶりがある。人間と同じように馬も目に砂が入るのは嫌なので、砂をかぶった時は戦意喪失してしまう馬も少なくない。 実際このことはデータにも表れていて、過去10年のOP・重賞で初ダートの馬の成績は【7-6-3-211】、単回収率40%・複回収率42%と総じて悪い。加えてこれらの勝ち馬のうち3頭は逃げもしくは2番手、一般的に1列目と呼ばれるキックバックを受けない位置から勝利したものであり、初ダートで砂をかぶって勝った馬というのはモズアスコットを含め10年で4頭しかいない。

これらの馬たちの次走成績を見てみると、10-11-7-165、単回収率257%・複回収率94%と思ったより悪くない。キックバックがない芝に戻って好成績を残したり、初ダートである程度キックバックに慣れて2戦目で好走したりと様々ある。 モズアスコットは根岸Sで砂を被ったが、その不利を受けてもなおきっちり勝ち切ったことは実力の証しだろう。

加えて、根岸Sのラスト2F11.6-11.9とそれほど前の馬がバテていない中、差し切ったのは評価できる。東京のワンターンのダートコースというのはJRAの競馬場では少し特殊で、最後の直線でもう一段スピードを上げることが求められる。この東京で実績を残した点も心強い。

絡まれると弱いインティ

×インティ
昨年のフェブラリーSを制し、実績最上位は認めよう。だがその昨年は、前半4F48.0-後半4F47.6とダート1600mのGIとしては超が付くほどのスローペースであった(フェブラリーSがGI昇格した97年以降、前半4Fが後半4Fより遅かったのは昨年のみである)。 また同じくGIで好走したチャンピオンズカップも48.7-47.7と後傾ラップで、かなり展開に恵まれたのは否めない。おそらく馬群の中に入れる競馬はしないだろうが、ハナを切った場合他馬に競られるリスクがあり、番手に控えた場合折り合いを欠くリスクがあるため、連系の軸にはしづらい。

○サンライズノヴァ
ここ最近の負けたレースを振り返ると、3走前プロキオンSは位置取りが後ろすぎ、前走武蔵野Sは逆に前崩れの展開を2番手からと、いずれも展開向かず。東京マイルはベストの舞台で休み明けも問題ない。今回もスタートから道中の位置取りがカギになるだろう。馬場はやや渋った方がよいか。

▲ミッキーワイルド
プロキオンSではアルクトス、ヴェンジェンス、サンライズノヴァと差のない競馬ができていた。1600mはやや長いかもしれないが、前走の負けで大きく人気を落とすようなら、ひと叩きした効果に期待したい。

△ヴェンジェンス
前走インティを差したのは評価できる。もともとダート1200~1400mを使われてきた馬なのでマイルは問題ない。あとは左回りを克服できれば。

▽フェブラリーS予想▽
◎モズアスコット
○サンライズノヴァ
▲ミッキーワイルド
△ヴェンジェンス
×アルクトス
×インティ

《ライタープロフィール》
京都大学競馬研究会
今年で25周年を迎える、京都大学の競馬サークル。馬主や競馬評論家など多くの競馬関係者を輩出した実績を持つ。また書籍やGⅠ予想ブログ等も執筆。回収率100%超えを目指す本格派が揃う。