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【共同通信杯】「34秒台前半の上がり」「内から2〜3頭目がゴールデンロード」馬場傾向に合いそうな馬は?

2020/02/13 17:00
三木俊幸
共同通信杯インフォグラフィックⒸSPAIA

ⒸSPAIA

先行馬、直線で内を通った馬が活躍

過去10年では、ゴールドシップ、イスラボニータ、ディーマジェスティと3頭の皐月賞馬を輩出。2着に敗れた馬からもディープブリランテ、ドゥラメンテと2頭のダービー馬が誕生するなど、クラシック戦線にも直結してくる重要なレース、共同通信杯(GⅢ・芝1800m)について、馬場傾向の観点から分析、予想を行っていく。

まずは先週、2月8日と9日に東京競馬場の芝コースで行われたレース結果について振り返る。両日ともに良馬場で合計11レースが行われたが、タイムを見てみると遅くもなく速くもなく、平凡な時計の決着のレースが多かった。

2/8・9 東京芝コースの上がりⒸSPAIA

上がりタイムは、東京新聞杯こそ重賞ということもあり、3着以内に入った馬は全て33秒台の決着となったが、平均すると1着34.2、2着34.1、3着34.4、1〜3着平均は34.2だった。極端な上がり勝負に強い馬よりは、持続力も兼ね備えている馬に向いた馬場だと言えるだろう。ただし、今週末は雨予報が出ているのは気がかり。長時間の雨にはならなそうだが、天気予報を注視する必要がありそうだ。

2/8・9 東京芝コースの通過順位ⒸSPAIA

次に通過順位についても見ておく。全体的には先行馬の活躍が目立ち、4角の通過順位を逃げ1P、先行2P、差し3P、追込4Pに振り分けて数値化した4角平均通過ポイントは、1着2.2P、2着2.4P、3着2.2P、1〜3着平均は2.2Pとなっている。差しも届かない訳ではないが、4角ではある程度前を射程圏に入れられる位置につけることが、必要となってくるだろう。

最後に3着までに入った馬が、直線コースで内から何頭目のところを通ってきたかということについても分析してみた。内から2頭目を通った馬が8頭と最も多く、ついで3頭目が6頭、4頭目が4頭と続いていた。平均を算出してみると、1着3.0頭目、2着4.1頭目、3着3.2頭目、1〜3着平均は3.4頭目と、内目を通った馬の活躍が目立っていた。

2/8・9 上位入線馬が直線で走ったコースⒸSPAIA

大雨で馬場が極端に悪化しない限り、この傾向は今週も続きそうな感じがする。先週の東京新聞杯では、差し馬ながら馬券に絡んだときに通った位置の平均が3.3頭目だったシャドウディーヴァが2着と好走した。今週もある程度内を通って好走している馬を狙ってみたいところだ。

馬場が湿るのはプラス

広いコース、良馬場で3着以内に好走したときの成績ⒸSPAIA

今回、共同通信杯で狙ってみたい馬は、ココロノトウダイ、ビターエンダー、フィリオアレグロ、マイラプソディの4頭。

本命には1戦1勝ながら、新馬戦で強いレースを見せたフィリオアレグロを推したい。レースは重馬場で行われたが、勝ちタイムは2:01.7と好タイムでの決着だった。このレースでデビューした馬では、負かした5頭が未勝利を勝ち上がっており、6着だったサトノフラッグはすでに1勝クラスも勝利するなど、メンバーレベルも高かったと言えるだろう。

フィリオアレグロが新馬戦で使った上がりは34.4、外枠だったが、先行力を生かしてロスなく立ち回り、直線で通ったコースは内から3頭目。雨で馬場が多少湿るのもプラスに働くはずだ。

対抗はマイラプソディ。新馬戦、野路菊S、京都2歳Sと3戦3勝で実績、レース内容ともに申し分ない。平均上がりも34.4、直線で通ったコースの平均値も4.3頭目と今回の条件にピッタリ。ただ、エンジンの掛かりが遅いタイプで4角平均通過ポイント2.7Pという点とフィリオアレグロの未知の魅力にかけてみたいと思い、この評価とした。

3番手以下も、平均上がりではほとんど差がなく、どちらも差し馬という点も似通っているので、直線で通ったコースが5.0頭目と内だったココロノトウダイを3番手に、5.5頭目だったビターエンダーを4番手とした。

共同通信杯インフォグラフィックⒸSPAIA