騎手出身別ランキング!地元で活躍を見せる騎手は?
高橋楓
ⒸSPAIA
騎手出身別ランキング!
2019年、JRAで通年騎手免許を取得したものは100名以上いる。トレーニングセンターがあるのが関東は美浦の茨城県、関西は栗東の滋賀県。仕事場がこの2県にあるので、競馬従事者はここに居住地を構えることが多い。騎手も当たり前だが同じである。騎手は競馬従事者の関係者が多いい印象だが、やはりこの2県出身の騎手が多いのだろうか?それを調べてみた。
また、この2県以外で騎手になったものもいる。騎手も当然『人間』である。
知らず知らずのうちに、せっかくなので良い姿を故郷で見せたい!という気持ちや、
自身が騎手を目指すきっかけを思い出して初心に返ったり、奮起しても不思議でない。
これを調べるべく、ローカル競馬場のある県出身者で、地元で成績のいい騎手をピックアップしてみた。
美浦(茨城県)対栗東(滋賀県)勝つのはどちらだ
まず騎手の「出身別人数」に関しては茨城県の圧勝である。
茨城県出身騎手内最多勝の吉田隼人騎手を筆頭に藤田菜七子騎手など
全体の18.1%を占める大所帯である。
対する滋賀県は10.1%でいまや東京出身の人数と変わらないところまできている。
しかし、成績順に並べると順番はひっくり返る。茨城県の平均賞金額はトップ10にも入らず、滋賀県は6位。重賞勝利数は茨城県が6位の7勝に対して、滋賀県は26勝を挙げて堂々の1位である。
福永祐一騎手107勝を筆頭に層々たる顔ぶれで、北村友一騎手が85勝、和田竜二騎手が66勝と続く。
また、このメンツを見ると全員で重賞26勝は十分にうなずける数字となっている。
毎年3月になると新人騎手がデビューする。
ぜひ滋賀県騎手に関して長い目で青田買いしてみても面白いのではないだろうか。
福島県出身騎手は故郷で躍動!
さて、ここからはローカル競馬場のあるところの出身者で、データのいい騎手をピックアップしていく。 今回はローカル競馬場(札幌・函館・福島・新潟・中京・小倉)への里帰りに着目してみると、 福島県出身騎手のうち、成績が向上する騎手は2名いた。
それは田辺裕信騎手、五十嵐雄祐騎手 である。 特に福島県二本松市出身の田辺裕信騎手の成績がすばらしい。 勝率は13.3%から18.5%へ上昇し、3着内率に至っては35.1%から51.9%まで大きく上昇している。
イメージとして人気馬に多く乗っているイメージだったが、
3着内に入った14頭の内訳を見てみると、決してそんな事はなく、1番人気での3着内は3回しかなく、
14番人気での馬券圏内などおいしい馬券になる傾向が見られた。
今年2020年の福島競馬の開催は、
4月11日(土)~5月3日(日)
7月4日(土)~7月19日(日)
10月31日(土)~11月15日(日)
となっている。
今年もこの傾向は続くのか?ぜひ田辺裕信騎手には注目しておきたい。
北海道シリーズの丹内祐次騎手は要注目!
つぎは北海道出身騎手である。 中でも函館市出身の丹内騎手に注目だ。
丹内騎手は2019年の札幌リーディング5位、函館リーディングは12位だったが、2着が多く連対率では17.4%という数字であった。
1着に関しては2019年全体で27勝だが、北海道シリーズだけで11勝を挙げている。
3着内率も全体では18.6%なのだが、札幌では21.8%で函館では25.6%をマークしている。
丹内騎手の場合、馬券に絡む場合は5番人気以内の人気馬のケースが多く、
6番人気以下で馬券に絡んだのは計41回のうち10回しかない。
傾向としては、不思議とダートは1700mのみで芝の場合は短距離での良績が目立つ。 人気通りに収まりやすい騎手なだけに、 穴を狙う際には「芝短距離」「ダート1700m」という事をぜひ覚えておいて頂きたい。
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