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【根岸S】「35秒台の末脚」「4角平均通過ポイント2.8P」 差し馬有利の馬場に合う本命馬は?

2020/02/01 06:00
三木俊幸
根岸SインフォグラフィックⒸSPAIA

ⒸSPAIA

馬場状態は良または稍重

フェブラリーSの重要なステップレースとして位置づけられている 根岸S(GⅢ・ダート1400m) 。今年は、昨年の優勝馬で連覇を狙う コパノキッキング 、2走前の武蔵野Sで重賞初制覇を果たした ワンダーリーデル 、そして2017年の安田記念を勝った実績がある モズアスコット が初めてダートに挑戦するなど、好メンバーがそろった。

今週から東京競馬場へと開催が変わり、先週の馬場状態とは比較ができないため、過去10年の根岸Sの上がりタイムと通過順位からレースを分析、予想していく。

まずは、過去10年で馬券圏内に好走した馬たちが使った上がりタイムについて見ていこう。

表1過去10年の上がりⒸSPAIA

馬場状態の内訳は良馬場が7回、稍重が1回、重馬場が2回となっている。今年は、週の前半に雨が降ったものの、週末にかけては晴天の日が続く模様。おそらく湿り気を含んだ良馬場、悪くても限りなく良に近い稍重になると考える。

そこで重馬場だった2回を除いたレースの平均上がりを分析してみたところ、上がり36.0以上で馬券に絡んだ馬は2頭のみ。平均では1着35.1、2着35.7、3着35.3、1〜3着の平均は35.4と速い上がりが必要とされる傾向にあることがわかった。

続いて通過順位についても見ていく。

表2過去10年の通過順位ⒸSPAIA

こちらも重馬場で行われた2回を除外した。目立つのは4角の通過順位が10番手以下だった馬が、8頭も馬券に絡んでいるということ。4角の通過順位を逃げ1P、先行2P、差し3P、追込4Pに振り分けて数値化した4角平均通過ポイントを見ると、1着3.1P、2着2.4P、3着3.0P、1〜3着平均2.8Pと差し馬が有利な傾向にあると言えるだろう。

こうしたことからも、「コンスタントに35秒台の末脚が使える馬」「馬券に絡んだ際の4角平均通過ポイントが2.8Pに近い馬」を狙いたいところ。加えて、過去10年で馬券に絡んでいる馬の顔ぶれを見ると、東京コースを得意としている馬が好走する傾向にもあることからも、「東京コースでの実績」も重視していきたい。

東京では5回全てで上がり35秒台をマーク

これらのポイントを踏まえたうえで、今回推奨するのはコパノキッキング、 スマートアヴァロンダノンフェイスブルベアイリーデ 、ワイドファラオ、ワンダーリーデルの6頭とした。

表3東京コースで3着以内に好走したときの平均上がりⒸSPAIA

平均上がり35.4、4角平均通過ポイント3.0Pだったスマートアヴァロンと平均上がり35.5、4角平均通過ポイント2.8Pだったワンダーリーデルのどちらを本命にするか悩んだ結果、ワンダーリーデルの方を本命にすることとした。

東京コースでの実績が2回で35.4、35.3という成績だったスマートアヴァロンに対し、ワンダーリーデルは35.8、35.4、35.7、35.6、35.0と5回全てで上がり35秒台をマーク。安定感と重賞実績がある点からも57kgで出走するのであれば、軸には最適だと考える。

3番手は連覇を狙うコパノキッキング。東京コースでの好走実績は昨年の根岸Sの1回のみだったが、4角5番手を追走して上がり35.4でまとめている。鞍上も昨年同様にマーフィー騎手に乗り替わるのもプラス材料だ。

ブルベアイリーデは平均上がり35.7、4角平均通過ポイント2.7Pと適性十分。脚質に自在性もあり、広い東京コースがあっているイメージもあるので、ここでも好勝負になるはずだ。

以下、平均上がり35.9で武蔵野S3着という実績のあるダノンフェイス、平均上がり37.1ながらユニコーンSを勝利した実績と、距離短縮がプラスに働きそうなワイドファラオまで押さえておく。

なお人気の一角、ミッキーワイルドは東京コースで6回馬券圏内に好走しているが、平均上がりは36.2と他馬に比べて遅かったので今回は無印とした。

根岸SインフォグラフィックⒸSPAIA