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【シルクロードS】復活の兆し 京大競馬研究会の本命はラブカンプー

2020/02/01 17:00
京都大学競馬研究会
シルクロードSで本命に推されたラブカンプーⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

難解なハンデ戦

私の担当回では、シンザン記念◎プリンスリターン(5番人気2着)、有馬記念◎リスグラシュー(2番人気1着)で寄稿させて頂きどちらも馬券圏内になった。今回は紛れの多いハンデ重賞だが本命馬を馬券圏内に持っていきたいところである。

今週は シルクロードステークス 。先週も京都の馬場は時計のかかる傾向にあり、OP以上のクラスでも、1分8秒台の決着が見られた。人気になりそうな モズスーパーフレア は1分7秒台の高速馬場のスピード勝負では強いが、時計かかると甘さを見せるので今回は軽視したい。

距離が短くなればなるほどハンデは利いてくる

2017年からのハンデ戦の斤量別の単勝回収率と複勝回収率をまとめてみた。

表ハンデ戦斤量別成績(芝・2017~)ⒸSPAIA

2000m戦では斤量が軽いと単複回収率が低い傾向にあるのに対して、1200m戦では、斤量51.5~53キロの馬の単勝回収率103%、複勝回収率が76%と高くそこから斤量が増えると回収率が下がっていく傾向にある。


一方2000m戦は1200mとは対照的で斤量が大きいほど単複回収率が高くなること分かる。2000m戦を使う馬は1200mを走る馬よりも馬力があり、斤量の差を気にしないからということが考えられる。さらに斤量が重くて人気を落とす場合もしっかり圏内に来ることが多いので、斤量が高いほど回収率が高くなっていると考えられる。

なので、シルクロードステークスでは斤量が重くて人気になっている馬は期待値的にもおいしくないので軽視したい。斤量が重くて人気しそうな馬はモズスーパーフレアと レッドアンシェル あたりだろうか。

復活の兆し

ラブカンプー
2018年のスプリンターズステークス2着してからというもの大崩れが続く。なぜこの馬を狙うか。それは、復調の目があると思っているからである。

2018年スプリンターズステークス以降の4戦で勝ち馬から2秒以上離されているのは能力の問題ではなく、走る気を無くしていたからだと考えている。というのも、近3走馬券圏外ではあるが、1着との着差が1秒台前半に縮まってきているのだ。ここで強調しておきたいのは、ただ単に1着との着が縮まっているからという理由だけで復調の気配と判断はしてはいないということ。それをこれからラップなどの観点等から説明する。まず、2走前の京阪杯のペース次の通り。

12.1 - 11.0 - 11.1 - 11.3 - 11.4 - 11.9 (34.2-34.6)のペース。

前半3Fが速いハイペースでかつ、京都の時計のかかる馬場で先行して凡走した。京都芝1200mはスタートしてから上り坂のため、ペースが速かった場合、先行馬は中盤でさらに苦しい競馬になる。

一方、差し馬は追走に苦労しにくいので楽に競馬ができる。その証拠に1着馬ライトオンキューと2着馬アイラブテーラーはどちらも差し競馬だった。明らかに不利な展開で勝ち馬と1秒差の9着というのは馬に走る気が戻ってきていると考えられる。

また前走の淀短距離ステークスは57キロを背負わされての凡走なのでこれも度外視できる。先述したように短距離戦では斤量の差が利いてくる。出走馬の中に前走と斤量が逆転している馬もいた。さらに今回は、先行馬でモズスーパーフレアとラブカンプー以外にハナを主張したい馬がいなさそうなので、前半3Fが34秒台後半で流れると予想。人気薄でチャンスが巡ってきそうだ。

エイティーンガール
前走の内容が秀逸。この週の阪神の馬場は内先行が圧倒的に有利だった。
12.7 - 11.0 - 11.2 - 11.4 - 11.7 - 11.5(34.9-34.6)

とこのレースのラップは、やや緩い流れで前が止まらない中、後方から競馬をしていたのだが、直線では外を回して上がり3F33.3秒の末脚で一気に差し切った。この日の阪神の馬場は内有利だけでなく、上がりがかかる傾向にあったので価値がある。
この日、スローで流れた阪神8Rのレース上がりが(37.1-34.2)で、上がり最速馬の上がりが33.9秒だったのを考えると、強い競馬をしたということが分かる。
2走前の浜松ステークス(8着)は初の左回りで走りにくそうにしており、明らかに右回りのパフォーマンスの方が高そうだ。しかも外差し有利の展開と馬場で先行していたので、この敗戦は度外視できる。本命にしたかったが、最終追い切りが満足いかなかったので対抗に落とした。

カラクレナイ
この馬は1400m以上だと折り合いを欠くのでそれが出世をじゃましていたが、1200m
路線で再び復活してきた。時計のかかる京都の馬場できっちりと好走しており、今回も堅実な走りが見込める。
ナランフレグ
前走は差し展開で恵まれたとはいえ楽勝だったので押さえておきたい。
セイウンコウセイ
G1馬。斤量は不安だが、近走は先行馬に明らかに厳しい流れだったので人気を落とすなら。

シルクロードステークス2020 予想
◎ラブカンプー
○エイティーンガール
▲カラクレナイ
△ナランフレグ
△セイウンコウセイ

推奨買目
単勝◎○、ワイド◎-○▲、馬連◎-○▲△
(文 ケータロー)

《ライタープロフィール》 京都大学競馬研究会 今年で25周年を迎える、京都大学の競馬サークル。馬主や競馬評論家など多くの競馬関係者を輩出した実績を持つ。また書籍やGⅠ予想ブログ等も執筆。回収率100%超えを目指す本格派が揃う。