武豊×アドマイヤのコンビが復活 1回京都開催の騎手成績を振り返る

三木俊幸

1回京都騎手リーディングⒸSPAIA

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

川田騎手が16勝でリーディング

1回京都騎手リーディングⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

早いもので1月の競馬が終了。年明けの京都開催は2月下旬まで続くが、その半分に当たる1回京都開催が終了した。そこで今回は1回京都開催で顕著な活躍をみせた騎手について分析してみた。

最多の16勝をあげたのは 川田将雅騎手 。中山や小倉で騎乗したこともあったので、レース騎乗数は46と相変わらず少なかったものの、勝率34.8%、連対率45.7%、複勝率56.5%と好成績を残している。中山で最多勝利を挙げていたマーフィー騎手のように大勝ちは無いが、川田騎手の京都開催における日別成績は2勝→3勝→3勝→2勝→3勝→2勝→1勝とコンスタントに勝ち星を積み重ねているのが印象的だった。

2位は11勝を挙げた 武豊騎手 。重賞勝利こそなかったものの、新馬戦で3勝とデビュー馬を見事にエスコートしてみせた。その中でも1月19日に行われた芝1800mの新馬戦では、2017年のセレクトセールで5億8000万円(税抜)で落札されたアドマイヤビルゴに騎乗。2番手を追走し、早め先頭に立つとそのまま押し切るレースで勝利した。

武豊騎手と“アドマイヤ”のコンビは10年以上見られなかったが、このコンビが実現した背景には、昨年末に亡くなった近藤利一オーナーの「武豊に乗ってもらいたい」という遺言があったからと言われている。

やはり武豊騎手が身にまとう「水色・青鋸歯形・白袖」の勝負服は絵になるだけに、ファンにとっても喜ばしい出来事だった。オーナーは利一氏の遺志をついだ旬子氏に変わったが、このコンビでの騎乗機会が増えていくことを願いたい。

川又騎手は単勝回収率714%

3位だったのは、9勝を挙げた 松山弘平騎手 。昨年91勝と自己最多の勝ち星を積み重ねたが、今年も好スタートを切った。2着が8回と勝ち切れないレースも多かったのは課題だが、騎乗数64は京都で騎乗した騎手の中では2位の数字。加えて単勝回収率185%、複勝回収率136%と上位騎手の中では抜けていい数字だったので、馬券的にもおいしい騎手として今後も注目しておきたい。

最後に単勝回収率と複勝回収率が最も高かった騎手についても触れておく。単勝回収率1位は714%だった 川又賢治騎手 。この開催では2勝を挙げたが、11番人気と7番人気での勝利となっており、単勝配当もそれぞれ6400円、3600円という金額だった。

複勝回収率では 城戸義政騎手 が340%でトップ(障害レースを除く)。成績は1勝、2着1回、3着2回だったが、馬券に絡んだ4回全てが7番人気以下の馬でのものだった。もともと人気馬に騎乗する騎手ではないが、京都開催はまだ1か月続くので、面白そうな穴馬に騎乗していた際は積極的に狙ってみるのもありかもしれない。

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