マーフィー騎手が20勝の大活躍!1回中山開催を振り返る

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
マーフィー騎手の回収率は100%超え

1月26日をもって、冬の中山開催が終了。6日目となった1月18日のように、雪が降って凍えるような寒さの一日もあったが、連日熱いレースが繰り広げられた。そんな1回中山開催で活躍した騎手リーディングについて振り返ってみよう。
20勝と断トツで1回中山リーディングの座に輝いたのは、オイシン・マーフィー騎手。全9日間全て中山競馬場で騎乗し、2勝→6勝→1勝→1勝→1勝→3勝→4勝→1勝→1勝とコンスタントに勝ち鞍を挙げるすばらしい成績を残した。
中でも1月6日(1回2日目)は11鞍に騎乗し、6勝、2着1回、3着2回と9レースで馬券に絡む大活躍。1〜3番人気の人気馬に騎乗していたこともあるが、残りの2レースも4着と5着となり、全てのレースで掲示板に絡んでいた。
人気馬のみに騎乗していて、回収率はそれほど高くないのかと思いきや、騎乗回数が80回と最も多かったにも関わらず、単勝回収率113%、複勝回収率106%といずれも100%を超えていた。芝ダートを問わず活躍しているが、特にダートでは14勝、勝率31.1%、連対率51.1%、複勝率68.9%と抜群の成績を誇っている。ダート競走が多い時期だけに、これこそ冬の開催に強い理由だと言えるだろう。
木幡育也騎手は単勝回収率509%
その他では横山典弘、吉田豊の両ベテランの活躍が目立った。横山典騎手は3位の6勝、また差しが決まった最終週の芝のレースでも2勝を挙げた。いずれも大外を回し大接戦を制しており、存在感を示していた。
吉田豊騎手は7位の4勝に終わったが、京成杯ではクリスタルブラックに騎乗して3年ぶりの重賞制覇を果たした。その内訳は戸田博文厩舎が2勝、高橋文雅厩舎が2勝となっており、いずれも大久保洋吉元調教師とのつながりが深い厩舎だった。昨年は12勝に終わったが、今年は再び活躍が期待できそうだ。
最後に回収率が最も高かった騎手として、木幡育也騎手についても触れておく。木幡育騎手は1月12日の中山最終レースで、トーラスジェミニに騎乗。単勝13番人気で141.8倍の高配当を演出するなど、単勝回収率は509%と驚異的な数字を残している。3勝中2勝が最終レースでのものだったので、今年は「最終の木幡育也」に注目してみたい。
