【AJCC】「上がり35秒台の決着」「4角平均通過ポイント2.5P」「道悪適性」 馬場を味方にできるのはニシノデイジー

ⒸSPAIA
直線で外を通った馬が活躍
早いもので冬の中山開催も今週で最終週を迎えた。毎週末競馬場で撮影している側としては、寒さが身に沁みる辛い週末もようやく終わりだという気持ちになっているが、
アメリカジョッキークラブカップ
AJCC(GⅡ・芝2200m)が行われる1月26日(日)は再び雨予報で寒い一日となりそう。せめて馬券だけでも的中させて、懐だけは暖かくしたいところだ。そんなAJCCについて、先週の馬場傾向と出走馬の馬場適性の観点から分析、予想を行なっていく。
まずは先週1月18日(土)と19日(日)に中山競馬場の芝コースで行われた9レースの結果について振り返っていく。

土曜日は午前中から雪が降り続き、稍重でのレースに。翌日曜日は天候が回復したものの、馬場状態は良馬場に回復することなく、この日も稍重でレースが行われた。土曜日に行われたニューイヤーS(L・芝1600m)では1:35.8、日曜日に行われた京成杯(GⅢ・芝2000m)は2:02.1となるなど、時計のかかる馬場だった。
上がりタイムを見ると、日曜日の初富士Sでは3着となったハナズレジェンドが33.7という上がりを使ったが、それ以外は概ね35秒〜36秒前半の上がり決着となり、平均すると1着35.5、2着35.7、3着35.8、1〜3着平均は35.7となっていた。

続いて通過順位について見ていこう。全体的には4角通過順位が5番手以下から馬券に絡んできた馬が多く、4角の通過順位を逃げ1P、先行2P、差し3P、追込4Pに振り分けて数値化した4角平均通過ポイントでは、1着2.7P、2着2.3P、3着2.4P、1〜3着平均2.5Pだった。
しかし数字以上に目立ったのは、直線で大外を通って伸びてきた馬による勝利。先行馬が残るかと思いきやゴール前での逆転が多かったので、内側の芝が傷み始めているということだろう。
今週末も雨予報となっているだけに、さらに馬場が悪化することも考えられるので、「上がり35秒台の決着」「4角平均通過ポイント2.5P」「道悪適性」というファクターに当てはまる馬を狙ってみたい。
田辺騎手と手が合いそうなニシノデイジー
今回推奨するのは、グローブシアター、スティッフェリオ、ステイフーリッシュ、ニシノデイジー、ブラストワンピース、ミッキースワローの6頭とした。

本命は3着以内に好走した時の平均上がりが35.6、4角平均通過ポイント2.4P、道悪で3回走ったうち1回で馬券に絡んでいるニシノデイジーとした。これまで中山コースでは、ホープフルSの3着が最高成績だが、当たりの柔らかい田辺騎手とは手が合いそうなので、差しが決まる今回の馬場で狙ってみたい一頭だ。
対抗は平均上がり34.2ながら、4角平均通過ポイント2.7P、道悪では3回中2回で勝利しているブラストワンピース。馬券圏外となった1回は凱旋門賞でのもので、JRAの競馬場では無類の強さを誇っている。今回は凱旋門賞以来のレースとなるが、実績と馬場を考えればここでは勝ち負けしなければならない存在だ。
3番手は平均上がり35.0、4角平均通過ポイント2.2Pのステイフーリッシュ。道悪で走った経験はないが、馬券圏内に絡んだ9回中5回が上がり35.2以上かかっており、上がりのかかる馬場は合っていると言えるだろう。
4番手は平均上がり35.3、4角平均通過ポイント1.8Pながら、道悪では5戦3勝と得意としているスティッフェリオ。同じ中山2200mのオールカマーを勝利しており、コース適性は言うまでもない。あとはどこまで粘れるかに尽きる。
続いて平均上がり35.2、4角平均通過ポイント2.1Pだったグローブシアター。7走前の白川特別では不良馬場で勝利しており、大雨が降って馬場が悪化しても問題ない。より上がりがかかる展開になれば、浮上するチャンスがありそう。
最後に平均上がり34.5、4角平均通過ポイント2.8Pだったミッキースワローまで押さえておく。中山2200mではセントライト記念を勝利、昨年のAJCC、オールカマーでは2着とこちらもこの舞台を得意としている。ただし、道悪は5戦1勝とあまり得意なイメージはないので、その点だけが不安だ。
▽AJCC予想▽
◎ニシノデイジー
○ブラストワンピース
▲ステイフーリッシュ
△スティッフェリオ
×グローブシアター
×ミッキースワロー

