【フェアリーS】東大HCの本命はポレンティア 新馬または未勝利勝ちから臨戦の馬が穴候補

東大ホースメンクラブ

イメージ画像ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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伏兵の逃げには要注意

1月13日(月)に中山競馬場で行われるのはフェアリーS(GⅢ・芝1600m)。荒れる重賞としても知られる3歳牝馬限定の一戦だ。2戦2勝のアヌラーダプラやシャインガーネットが人気を集めそうだが、その2頭の評価や、その他で狙いたい穴馬を検討していく。

まずはコースの特徴や馬場傾向、レース展開を分析していこう。

表1_前後半3Fと1~3着馬の脚質ⒸSPAIA


過去10年の脚質別成績を見ると逃げ切りあり、差し追い込み勢の上位独占ありと色とりどり。近年は極端な展開にはなっていないにも関わらず、上位馬の脚質は年によってまちまち。これといった傾向は見いだしづらい。ただし、13年には10番人気クラウンロゼが逃げ切り、15年には11番人気ノットフォーマルが逃げ切りと、伏兵の逃げには警戒しておきたい。

今年のメンバー構成を見ると、ひいらぎ賞を逃げ切ったスマイルカナがいるが、枠の並び次第では千二の黒松賞で2番手追走だったカインドリーあたりが逃げそうだ。特にカインドリーは全く人気にならないはずなので、ハナを切れそうな枠順なら押さえておきたい。

イメージ通り内枠有利

表2_過去3年の中山芝1600m枠番別成績ⒸSPAIA


中山芝1600mはコース形状からイメージされるとおり内枠有利。

1~4枠と5~8枠で区切って連対率や複勝率を見比べると分かりやすい。特に2枠は好走率が高い。先週はCコース替わりの影響で中山金杯は見事にイン前決着。個人的には8枠の追い込み馬カデナを本命にしていたので苦笑いするしかなかった。3日間開催の最終日なので馬場傾向はゆっくり見極められるが、この記事を書く時点では先週同様のイン前馬場を想定しておきたい。

表3_フェアリーSの前走クラス別成績ⒸSPAIA


また、フェアリーSの前走クラス別成績を見ると、新馬や未勝利戦から臨戦してくる馬が好成績を残している。1勝クラスやオープンでの実績がある馬より当然ながら人気になりづらいため、穴もここから出る。

なお、1勝クラスからの参戦馬は一見成績が振るわないが、これはそもそも母数が多すぎるのが一因。前走1勝クラス3着以内に限れば連対率21.7%と上々なので、順当に評価してよい。

ここまでの内容を整理すると、
1.人気薄の逃げ馬には要注意
2.イン前有利の馬場傾向を想定。内枠と先行馬を重視
3.前走新馬か未勝利を勝って参戦の馬に妙味

ということになる。以上を踏まえて出走馬の検討に入ろう。

新馬戦の内容が◎

とは言ったもののこれを書いている段階では枠順が未決定なので、上位評価の馬が好枠を引き当てることを祈りながら予想に入りたい。

本命はポレンティア。札幌の新馬戦を2番手から抜け出して快勝して以来のレース。道中ペースが緩かったこともあって時計的には平凡だが、直線に向いて仕掛けられると鋭く反応し、ラスト2F11.3-11.4という脚で後続を置き去りにした。今回の結果次第では桜花賞でも台風の目になりそうな1頭だ。

対抗はアヌラーダプラ。新馬戦は最後の直線持ったままで完勝。前走も残り200mくらいまで馬なりで進出して、そこから鞍上のアクションに応えて悠々差し切り。2戦とも全く底を見せずに勝っている印象で、スケールの大きさを感じさせる。

3番手はシャインガーネット。前走の赤松賞ではレース上がり33.9という前も止まっていない中、きっちりと差し切る価値のあるレースぶり。ちなみに、赤松賞を1.34.5以下の勝ち時計で勝った馬は同馬が4頭目で、それ以前の3頭はアパパネ(GⅠ・5勝)、トーセンベニザクラ(フェアリーS勝ち)、ジョディー(クイーンC3着、フローラS3着)と出世馬揃いだ。

以下、先行馬を中心に、ペコリーノロマーノ、ハローキャンディ、先述した人気薄の逃げ候補カインドリーまで押さえた。

ダイワスカーレットの仔という点でも人気を集めそうなダイワクンナナは新馬戦勝利時のタイムが同日同舞台の2歳未勝利戦より1.5秒も遅かったのが気になる。アヌターダプラやシャインガーネットと比較すると能力の裏付けが乏しいので、今回は見送りたい。

▽フェアリーS予想▽
◎ポレンティア
○アヌラーダプラ
▲シャインガーネット
△ペコリーノロマーノ
×ハローキャンディ
☆カインドリー

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