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【中山金杯】「明け5歳馬」「重賞実績が必要」当日までの覚えておきたい5つのデータ

2019/12/28 17:00
三木俊幸
2019年の中山金杯を制したウインブライト

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

勝ち馬は全て5番人気以内

2020年のJRA最初の重賞、中山金杯(GⅢ・芝2000m)。「一年の計は金杯にあり」とも言われるだけに是が非でも的中させて、いいスタートを切りたいところ。今回もレース当日までの覚えておきたいデータをいくつかピックアップしてみた。まずは過去10年の年齢別成績を見てみよう。

中山金杯過去10年の年齢別成績

3着以内の馬券に絡んだ回数では、5歳牡馬が3勝、2着4回、3着4回の合計11頭と最も多く、ついで4歳牡馬と6歳牡馬が7頭ずつで並ぶという結果となっている。4歳で充実の秋を迎え、年が変わって5歳となった馬たちの勢いには逆らわない方が良さそう。

では過去10年における人気別の成績はどうなっているのだろうか。

中山金杯過去10年人気別成績

1番人気が【4,1,3,2】で勝率40.0%、連対率50.0%、複勝率80.0%とかなりの信頼が置ける。勝ち馬に限っては、過去10年全てで5番人気以内の馬が勝利、3着以内までに限ってみても、1〜5番人気が圧倒的に好成績を残しており、ハンデ戦でも過度の穴狙いは禁物。

続いて、過去10年の脚質別データは以下の通りとなっている。

中山金杯過去10年の脚質別成績

勝ち馬に関しては、先行馬が5勝、差し馬が5勝となっており、逃げ馬と追込馬にとっては厳しいデータが見られた。3着までに入った回数だけで見ると、差し馬が13頭と先行馬の12頭を抜いて最も多かったが、率で表すと先行馬が勝率14.3%、連対率28.6%、複勝率34.3%で最も好成績だった。

少し気が早いが、過去10年の枠順別の成績についても触れておく。

過去10年の枠順別成績

スタートから1コーナーまで距離があるので、枠の有利不利はあまりないかと思いきや、2枠と3枠が3勝ずつで好成績。ついで2勝の6枠と続いており、複勝率42.1%は2枠の38.9%を上回っていた。その一方、7枠と8枠の外枠は2着が1回のみと厳しいデータとなっている。過去のデータから軸として狙うのであれば、2枠または6枠が良さそうだ。

条件に該当するのはギベオン

最後に過去10年の優勝馬たちは、中山金杯を制するまでに重賞を何勝していたのかについても調べてみた。

過去10年の優勝馬の当該レース以前の重賞実績

重賞を勝利した実績があったのは、アクシオン、オーシャンブルー、ヤマカツエース、セダブリランテス、ウインブライトの5頭。そして重賞未勝利でこのレースに挑み、初重賞勝利を果たした馬は、コスモファントム、フェデラリスト、タッチミーノット、ラブリーデイ、ツクバアズマオーとこちらも5頭となっていた。

その中で重賞未勝利だった馬の過去の重賞成績を調べると、いずれの馬もGⅡまたはGⅢで3着以内に入った実績があり、重賞勝利にあと一歩のところまで来ていた馬たちであることがわかった。そうしたことからも、重賞未勝利馬を狙うのであれば、条件戦を勝ち上がったばかりの馬ではなく、重賞での好走実績が必要だと言えるだろう。

こうしたデータに当てはまりそうな馬を探した結果、ギベオンが「明け5歳牡馬」「5番人気以内」「先行または差し脚質」「重賞での好走実績」の条件に当てはまりそうだ。これらのデータだけでなく、他にも様々な角度から馬券検討できるのが競馬の醍醐味。自分のスタイルにあった分析と買い方で、中山金杯を楽しんでみてはいかがだろうか。