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【京都金杯】目指せ新年初当たり!4つのデータで準備万端!

2019/12/28 17:00
勝木淳
イメージ画像ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

1回京都の芝と冬場らしい出走間隔

2020年初っ端も例に漏れず金杯からスタート。今回は京都金杯の予想に役立つ過去10年のデータをご紹介。

まず京都金杯で特筆すべきは枠順別の成績だ。例年、1回京都の芝はAコース使用。これは10月の4回京都以来使われていないコースのため、内側の馬場状態が外側より良好であり、枠順が結果に大きく影響することが多い。京都金杯では10年で1枠【3-2-1-13】2枠【2-1-1-15】3枠【1-3-2-13】4枠【2-1-3-14】で2枠以外は複勝率が30%を超えており、内枠有利な傾向。

枠番別成績(過去10年)ⒸSPAIA

外枠は6枠が2勝しているのみで、その2勝も19年パクスアメリカーナ(1番人気)、18年ブラックムーン(4番人気)と上位人気馬だった。ただし、どちらも前年秋の京都芝は外有利な傾向だったことは注意しておきたい。Aコース使用が即内枠有利となるわけではなく、前年秋の馬場状態によっては外差しも決まる可能性があるので、当日の芝レースの傾向は見極めておきたいところだ。

つづいて冬競馬でも使える出走間隔について。休み明けから4戦目の馬が【5-5-2-33】と10年で5勝と抜けている。ちなみにここでいう休みとは3か月以上出走間隔が開いた場合を指すが、叩き4戦目の馬の成績がいいのは面白い。

臨戦過程別成績(過去10年)ⒸSPAIA

叩き3戦目という言葉があるように休み明けを1度使い、2戦目で上昇カーブを描き、3戦目で結果を出すという理想を考えると、4戦目は1度多い計算になるが、冬場は夏場とは異なり、仕上げの曲線がやや緩やかで、使って使って結果を出すようなケースが多いということだろう。

ただ、好成績の頂点が叩き4戦目にある分、そこから先は極端に落ち、叩き5戦目【0-1-1-10】叩き6戦目以上【1-1-2-22】となるので、連戦があまりに続くような馬は避けたいところ。昨年秋のはじめから適度な間隔で使われ、叩き4戦目に京都金杯を迎えるような馬がいれば、要チェックだ。

4歳馬の距離短縮と実績上位馬

極端な傾向といえば、距離別成績にも端的に示すデータがある。それが距離短縮組と距離延長組の成績だ。距離延長【0-2-3-32】距離短縮【4-5-2-39】と距離短縮が圧倒的に有利。これはマイル戦でよく見かけるデータ。

前走との距離比較別成績(過去10年)ⒸSPAIA

芝は中距離を頂点にする志向があり、そこで結果が出ない組がマイルに矛先を向けて再生するという現象は多く見かける。京都金杯は3歳時の前年まで中距離戦を中心に使われた馬がマイルに方針転換し、結果を出すケースが目立つ。17年エアスピネルとブラックスピネルのワンツー、15年ウインフルブルーム1着と5、6番人気での好走もある。4歳距離短縮組は見落とせない。なお、同距離は4歳もいいが、5歳以上がやや優勢。5歳以上ではマイルのスペシャリストには警戒しておきたい。

当然ながらマイルのスペシャリストとなれば、ハンデ戦では斤量が重くなる傾向にあるが、こちらは正直、重ハンデ馬は嫌うべきではない。57.5~59キロを背負う馬は複勝率31.3%と抜けている。出走がないケースも多いが、実績最上位馬がこのレベルであれば無視はできないところだ。

斤量別成績(過去10年)ⒸSPAIA

53.5~55キロ【4-3-3-54】だが、3着以内に来た10頭のうち4歳馬が7頭と目立つ。4歳は12月まで3歳馬だったわけで、この時期はまだ5歳以上とは斤量面で恵まれる。5歳以上であれば56~57キロのハンデを課せられるような強い4歳馬が54~55キロ止まりで結果を出しているというところだろう。

対照的に【5-5-1-48】の55.5~57キロでは馬券圏内11頭中8頭が5歳以上だった。軽量馬より定量に近い斤量を課せられる重賞常連馬を中心に馬券は組み立てたいところだ。

以上を踏まえて、
・(当日の芝の傾向がイン有利であれば)内枠に入った馬
・叩き4戦目
・前走から距離短縮の4歳か前走と同距離の5歳以上
・4歳ならハンデ53.5~55キロ、5歳以上はハンデ55.5~57キロ
というのが京都金杯の好走パターンといえる。

一年の計は金杯にあり。首尾よく計画的に金杯を的中させるのは2020年、競馬ライフを送る上で欠かせないものだ。

《ライタープロフィール》
勝木 淳
競馬ライター。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて「築地と競馬と」でグランプリ受賞。中山競馬場のパドックに出没。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』にて記事を執筆。