【有馬記念】「ファン投票最上位馬」「ジャパンC優勝馬」の成績は?当日まで覚えておきたいデータ
SPAIA編集部 喜畑恵太
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
関西馬・3歳馬優勢のデータ
12月22日(日)に行われるのが暮れのグランプリ有馬記念(GⅠ芝2500m)だ。少し前までは冒頭で「〇〇年を締めくくる有馬記念」と書けたが、今はホープフルSがあるのでこの言葉は使いにくい。
ただ、今年はアーモンドアイが緊急参戦してくれたことにより、より一層豪華なメンバーとなった。2019年最強馬決定戦と言っても過言ではないだろう。
今回も当日までに覚えておきたい過去10年の数々のデータを調べてみた。
まずは「所属馬の東西別成績」。
昨年はブラストワンピース、レイデオロの関東馬がワンツーを決めたが、過去10年で関東馬が馬券に絡んだのが5回しかない。出走頭数も関西馬が圧倒的で、120頭に対して関東馬は35頭と4倍近くの差がある。
続いて「3歳馬と古馬」の成績。
3歳馬は出走頭数が少ないので成績が悪いのかと思いきや、昨年の優勝馬ブラストワンピースを筆頭に過去10年で5勝、2着2回、3着2回と好成績。今年は皐月賞馬サートゥルナーリア、菊花賞馬ワールドプレミア、3冠で全て馬券圏内に入ったヴェロックスがエントリーしている。 今年の3歳馬は弱いと巷では言われているが果たして。
ジャパンカップ優勝馬は意外と不振?
今年はジャパンカップを勝ったスワーヴリチャードが参戦。そこで過去10年のジャパンカップ優勝馬の有馬記念の成績を調べてみた。
4頭が出走し、2着1回、3着1回の成績。ジャパンカップが創設された1981年まで広げてみると、その年の優勝馬は14頭出走し、有馬記念では1着4回、2着3回、3着1回で勝率は28.5%。
古馬3冠の最終戦で有馬記念までに疲れがたまっていたり、天皇賞秋、ジャパンカップが広くて実力を発揮しやすい東京競馬場で行われるのに対して、有馬記念はトリッキーな中山競馬場で行われるので、問われるものが違うのを考えるとなかなかいい数字。
ただ、今年のジャパンカップ覇者スワーヴリチャードは左回りが得意と言われているだけに、この馬に関しても中山に変わってどうかという不安はある。
有馬記念はファン投票で出走馬に優先出走権が与えられるレースである。そこでファン投票最上位馬の成績も調べてみた。こちらはジャパンカップの成績とは一転して、過去10年で馬券圏内を外したのは2頭のみ。今年は2位に約1万5000票差をつけたアーモンドアイを馬券から外すことはタブーだろう。
フィエールマンの予定騎手変更はむしろ吉
最後に、アーモンドアイが緊急参戦することにより、ルメール騎手を取られる形になったフィエールマンだが、悲しむ必要はない。
なぜなら、有馬記念で歴代1位の勝ち星を誇るのが、フィエールマンに乗る池添謙一騎手だからだ。武豊騎手、岡部騎手、あのペリエ騎手を抑えての歴代4勝は輝かしい。しかも武豊騎手、岡部騎手は騎乗数が28、22回に対して、池添騎手は10回。まさに有馬記念男だ。
この代打騎乗が吉と出ることを祈りたい。この言葉で私の本命がバレたような気がするが…。 なんにせよ、12月22日(日)の有馬記念まで楽しみに待ちたい。
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