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【朝日杯FS】「2勝以上」は絶対条件 当日まで覚えておきたい5つのデータ

2019/12/08 17:00
SPAIA編集部 喜畑恵太
2019年朝日杯フューチュリティステークスで人気が予想されるサリオスⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

今年もフルゲート割れ

12月15日(日)に行われるのは2歳王者を決める1つ、朝日杯FS(GⅠ 芝1600m外)。昨年もそうだが、今年もフルゲート割れ。2週間後にGⅠホープフルSもあるので、このようなことになるのだろうが、未勝利を勝ったばかりの馬が簡単にGⅠの舞台に立ててしまうのがどうもしっくりこない。GⅠ=選ばれた馬たちの集うレース、という概念を持っている自分の頭が古いという時代になってきたのだろうか?

ただ、今年はサウジアラビアロイヤルカップをレコード勝ちしたサリオスを筆頭に重賞で勝ち負けした馬が多くエントリーし、楽しみな一戦。今回も過去10年の当日までに覚えておきたい数々のデータをご紹介。まずは「東西別成績」。

過去10年の朝日杯FSの1~3着の所属ⒸSPAIA

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このレースは2013年までは中山競馬場で行われていたため、関東馬の活躍が多く見られた。特に2011年は関東馬は3頭しか出走していなかったが、その全てが馬券圏内に入るという偉業を成し遂げた。

ただ、2014年以降は5年で3着以内に入った関西馬が10頭に対して、関東馬は5頭。その前の中山で行われた過去5年が関西馬6頭、関東馬が9頭と開催場所が変わってきれいに構図が一転している。ただ、勝ち馬に至っては、阪神競馬場で行われるようになっても、関東馬が5年で2勝と健闘している。

M.デムーロ騎手の勝率50%

次に現役騎手の成績を見ていく。

過去10年の朝日杯FSの騎手別成績ⒸSPAIA

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注目は4勝を挙げているM.デムーロ騎手。8回しかこのレースに乗っていないが、4勝と勝率50%。今年はまだ騎乗予定馬がないようだが、もし乗るようなことになればその馬には注目したい。

過去10年の朝日杯FSの騎手別成績ⒸSPAIA

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次に朝日杯FSの勝ち馬のいろいろなデータを見ていく。まずは第1の特徴として、朝日杯FS優勝までに2勝以上している馬が多いこと。ここ10年、1勝でこのレースを勝ったのは2015年のリオンディーズのみ。今考えるとメンバーも弱かったし、シーザリオの仔でかなりの素質馬だったので、この不利な状況も乗り越えていった感がある。

また、連対率を見ると10頭中8頭が100%。これを見ると、負けがこんでいる馬の1着馬券は買いにくい。

朝日杯FS優勝馬のここまでの勝ち数と連対率ⒸSPAIA

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次に優勝馬の初勝利までに何戦かかったかについても見ていく。こちらは10頭中8頭が初戦勝ち。「新馬戦勝ち」=「素質馬」と昔から言ったもので、GⅠ馬の仲間入りをするには、新馬戦くらいはクリアしないと駄目ということ。

朝日杯FS勝ち馬をNHKマイルCで狙え

最後に来年まで覚えておきたいデータを。このレースの勝ち馬はクラシック戦線で活躍しないと言われる。中山競馬場はトリッキーなコースなので、ここを勝ってもクラシックにつながらないと言われるのは分かるのだが、阪神に変わってからも勝ち馬はクラシック戦線では目立った活躍ができていない。ここ10年で見ても、クラシック戦線で馬券に絡んだことのある馬は2012ロゴタイプ(皐月賞1着)と2009年ローズキングダム(ダービー、菊花賞2着)の2頭のみ。実力を発揮しやすいコースなのに、この傾向が続くとは意外であった。

ただ、NHKマイルCには直結するようで、過去10年で3頭出走し、3頭ともが2着以内の成績を収めている。もし、今年の勝ち馬が来年のNHKマイルCに出走してきたら狙ってみるのも手である。

朝日杯FS優勝馬の初勝利までの戦績ⒸSPAIA

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