見応えのあるステイヤーズSを制したのはモンドインテロ 先週予想した重賞レースを振り返る

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
ステイヤーズS、3度目の挑戦にして待望の勝利
11月30日(土)中山競馬場では、JRAの平地競走最長距離で争われる名物重賞ステイヤーズS(GⅡ・芝3600m)が行われた。今年は同レース3連覇を果たしたことのあるアルバート、昨年の覇者リッジマン、そして障害界のスターであるオジュウチョウサンなどに注目が集まっていた。
まず好スタートを切ったのはオジュウチョウサンだったが、レイホーロマンスが外からスッとハナへと立ち、後続に4馬身ほどのリードを取る。3番手にはモンドインテロ、4番手にはヴァントシルムと続き、縦長の隊列で1周目の3コーナーへと向かっていく。
ペースが落ち着き、隊列がこれで収まるかと思いきや、直線へと向くと、外からネイチャーレッドがレイホーロマンスをかわして先頭に躍り出る。さらに後方から一気にエイシンクリックがハナを奪い切るという出入りの激しい攻防が見られた。
2周目の向正面でエイシンクリックのリードは5馬身ほどに広がり、再び縦長の隊列になったが、3コーナー手前でオジュウチョウサンが早めに動いて再びペースアップ。場内も大きな歓声がわき起こる。さらにモンドインテロもビュイック騎手が押して3番手へと進出する。
エイシンクリック、オジュウチョウサンの2頭が並んで最後の直線へと向いたが、モンドインテロが前の2頭をあっさりとかわして、そのままゴール。2着には追い込んできた1番人気のアルバート、3着には内から盛り返したエイシンクリックという結果となった。

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モンドインテロは2016年と2018年のステイヤーズSに出走して、ともに3着と惜しい結果に終わっていたが、3度目の挑戦にして待望の重賞初制覇を飾った。
予想は連覇を狙ったリッジマンを本命に推していたが、勝負どころで手応えが怪しくなり失速。11着という結果に終わっている。
5連勝で重賞初制覇
阪神競馬場では、チャレンジC(GⅢ・芝2000m)が行われた。1番人気はデットーリ騎手が騎乗したギベオン、2番人気には4連勝中で勢いに乗る3歳馬ロードマイウェイが推されていた。
スタートして先手を取ったのは1年4か月の休養明けのレースだったトリオンフ。しかしぴったりと2番手にノーブルマーズが追走する。3番手以下もベステンダンク、テリトーリアル、ブラックスピネルなどが固まってレースは流れていく。
前半1000mの通過は61.2秒で通過。4コーナーを迎えても隊列は変わらず、馬群は徐々に一団となって最後の直線での攻防となった。残り200mを過ぎてもトリオンフがしぶとく粘り込みを図る。内からはブレステイキングも力強く追い込んできたが、外から違う勢いで差してきたのはロードマイウェイだった。最後は2着のトリオンフにアタマ差をつけて、5連勝で重賞初制覇を果たした。
予想は1番人気のギベオンが本命だったが、直線で挟まれて進路が無くなる不利が大きく、9着という結果に終わっている。
