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【チャンピオンズC】京大競馬研は追込馬を推奨 中京はOPクラスから傾向ががらりと変わる

2019/11/29 17:00
京都大学競馬研究会
本命に推されたオメガパフュームⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

どの位置からでも勝負になる

12/1(日)中京競馬場にて、チャンピオンズC(GI ダート1800m)が行われる。今年1年の日本ダート界を牽引してきた馬が勢ぞろいし、まさに頂上決戦にふさわしいメンバーとなった。馬券の検討のみならず、どの馬が一番強いのか純粋にスポーツ観戦という面から見ても、非常に楽しみな一戦である。

さて、チャンピオンズカップが中京競馬場で行われるようになってから今年で6年目であるが、このレースは追い込み馬が馬券によく絡んでくる印象がある。このあたりから馬券の切り口を探していく。

中京ダート1800m(14頭以上)

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中京コースが改修された2012年以降、14頭以上で行われた、中京ダート1800mの1~3着馬の4角平均通過順に注目してみると、新馬・未勝利~3勝クラスでは3.7~4.9番手であったのに対し、OP・GIIのレースでは5.4番手、GIでは6.7番手となっている。

オープンクラス、特にGIのチャンピオンズCでは普段より差し・追い込み馬が上位に来るチャンスがあるということだ。一般的に中京ダートは逃げ・先行馬が有利と言われるが、このレースに関してはその定石を信用して差し・追い込み馬を軽視するのは危険かもしれない。

上位強力で穴馬の付け入る隙はなし

今年の出走馬の中で推したい追い込み馬が2頭いる。まずはオメガパフューム。昨年のこのレース以降、ワンターンで距離も合わなかったフェブラリーSを除いて安定したレースを見せている。前々走の帝王賞はラスト2F12.3-12.2のラップを直線外から差し切ったのだから非常に強い。今回は前走浦和に比べて直線が長くコーナーも緩くなり、条件は明らかに好転。豪快な差し切りを期待したい。

もう1頭、ウェスタールンドの前走は、完全な前崩れの展開の中3角からポジションを押し上げて行ったのがアダとなった。人気上位3頭では一番早く動いたが、結果的にはこれが早仕掛けとなってしまった。しかし、これが骨折明けであったことを考えると内容は十分満足できるものだっただろう。昨年のこのレースは最後方から上がり34.4の脚で2着。内がうまく空いたとはいえスローペースで1頭だけ突っ込んできたのは強いのひと言。昨年と同様に直線勝負で展開が向いた時にチャンスがありそう。

その他注目したい馬を挙げていく。まずはチュウワウィザードだが、今年に入って本格化し、コース不問の走りを見せている。脚質的にも前からでも、後ろからでも競馬できる自在性があり、不安要素が見当たらない。

ゴールドドリームの前走は休み明けとはいえ、メンバーを考えると大いに不満が残る結果となった。ただ、一度叩いて明らかに状態は上向きであるので、ここはもう一度信頼したい。

インティはフェブラリーS以降控えた3戦でいずれも道中引っ掛かっていて、本来の実力を発揮できずにいる。しかし、今回はこれと言った行きたい馬がいないし、内枠も引けて逃げる公算が大。リズムよく運べば逃げ切りがあっても不思議ではない。

最後に、これまで無敗のクリソベリルは能力が高いのは間違いないが、古馬一線級と対決するのは初めて。さらにこれまでモマれた経験がないことから実力を発揮できない可能性もあるため、押さえまでとする。

上位人気しそうな6頭をそのまま挙げる予想となってしまったが、今回はどの脚質にも実力の高い馬がそろっただけに、穴馬が台頭する余地はないと見た。

▽チャンピオンズC予想▽
◎オメガパフューム
◯ウェスタールンド
▲チュウワウィザード
△ゴールドドリーム
×インティ
×クリソベリル

《ライタープロフィール》
京都大学競馬研究会
今年で25周年を迎える、京都大学の競馬サークル。馬主や競馬評論家など多くの競馬関係者を輩出した実績を持つ。また書籍やGⅠ予想ブログ等も執筆。回収率100%超えを目指す本格派が揃う。