【チャンピオンズC】「4角平均通過ポイント2.6P」「平均上がり36.2」に合う馬は?

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過去5年は時計がかかるタフな馬場
先週行われたジャパンCは、予想していたよりも馬場が悪化して重馬場でのレースとなったが、◎○▲で的中。当初はレース後の厩舎訪問には行かない予定でいたが、変更してスワーヴリチャードに会いに行ってきた。

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
厩舎からの帰り道、これで2019年の東京開催が終わったのかと思うと、少し寂しい気持ちになったが、また来年も東京競馬場ですばらしいレースの数々が見られることを楽しみにしたい。
今週から舞台は中山、阪神、中京の3場へと移る。12月1日(日)、中京競馬場で行われるのはチャンピオンズC(GⅠ・ダート1800m)。今年は5戦5勝とキャリア無敗の3歳馬クリソベリル、常に安定した成績を残し続けている実績馬ゴールドドリーム、JBCクラシックを制したチュウワウィザードなど、ダート界の実力馬が集結した。今回も馬場傾向の観点から予想していく。
今週の中京競馬場は開幕週のため、先週の馬場傾向を比較することはできない。そこで今回は過去のチャンピオンズCの勝ちタイム、上がりタイム、通過順位をもとに分析、予想を行っていく。

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まずは勝ちタイムから見ていく。チャンピオンズCは2014年にジャパンカップダートから名称変更され、阪神競馬場から中京競馬場へと移ったので、過去5年分しかデータはない。しかし、過去5年の勝ちタイムで最も速いタイムでも1:50.1とGⅠレースにしては、時計がかかる傾向にある。したがって高速決着に強い馬よりは、タフな馬場でも実績がある馬を狙いたいところだ。

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上がりタイムは、全体的に速い上がりが要求されるケースが多く、特に2016年のサウンドトゥルー、2017年のゴールドドリーム、2018年のルヴァンスレーヴと近3年の優勝馬はいずれも35秒台の上がりを使っている。着順ごとの平均を取ると1着36.1、2着36.1、3着36.6で1〜3着の平均は36.2となっていた。

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脚質を見ると、過去5年では先行馬の活躍も見られるものの、ほぼ最後方から追い込んでくる馬の台頭も多く見られており、タフなレースが多いことが見て取れる。4角の通過順位を数値化した4角平均通過ポイントは1着2.8P、2着2.8P、3着2.2P、1〜3着の平均は2.6Pだった。
こうしたデータから、今回の基準値は平均上がり36.2、4角平均通過ポイント2.6Pとし、時計のかかるコースにも対応できる馬を狙いたいところだ。
安定感の高さを信頼して本命に
今回の出走馬の中でピックアップした推奨馬は、ウェスタールンド、オメガパフューム、ゴールドドリーム、サトノティターン、チュウワウィザードの5頭とした。

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本命は平均上がり36.7、4角平均通過ポイント2.6Pだったゴールドドリーム。この馬の持ち味は安定感の高さ。2017年のチャンピオンズCを制覇して以来9レース連続で馬券圏内に好走している。また、重い馬場と軽い馬場を問わず好走しているが、どちらかといえば時計がかかる馬場を得意にしているので、軸には最適だと考える。
対抗は平均上がり35.7、4角平均通過ポイント2.8Pのウェスタールンド。昨年のチャンピオンズCでは4角13番手から最内を突いて追い込み2着。使った上がりは芝のレースかと見間違ってしまうほどの34.4という驚異的なタイムだった。スミヨン騎手と初めてコンビを組んだみやこSでは、早めに進出するレースで3着となり、脚質に自在性があることも証明してくれた。
3番手はオメガパフューム。平均上がりは36.8、4角平均通過ポイントは2.5Pだった。これまで中央の左回りのGⅠでは5着、10着と結果が出ていなかったが、前走、左回りの浦和競馬場で行われたJBCクラシックでは、僅差の2着と初めて結果を残した。今年に入って着実に力をつけてきており、今回も好勝負になるだろう。
以下、平均上がり36.9、4角平均通過ポイント2.3Pながら、力のいる中山競馬場のマーチSを勝利した実績のあるサトノティターン、平均上がり37.0、4角平均通過ポイント2.4Pだがどんな条件でも安定した成績を残しているチュウワウィザードまで押さえておく。
また今回は1番人気になることが予想される3歳馬クリソベリルについては、5戦5勝でこれまでにつけた合計の着差は26馬身と圧倒的な強さを見せているが、平均上がり37.2、4角平均通過ポイント1.4Pと基準値から離れているため、あえて無印とした。
