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【ジャパンC】今年も1枠が馬券圏内に レースを予想とともに振り返る

2019/11/25 13:06
三木俊幸
2019年ジャパンカップインフォグラフィックⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

マーフィー騎手、日本でGⅠ初勝利

11月24日(日)、2019年の東京開催のラストを飾るジャパンC(GⅠ・芝2400m)が行われた。金曜日から土曜日にかけて雨が降り続き、馬場は不良にまで悪化したが、幸いにもレース当日は天候が回復して最終的には重馬場でレースが行われた。

人気は混戦模様となっていたが、昨年の天皇賞・秋の優勝馬レイデオロが1番人気、2番人気は2018年のダービー馬ワグネリアン、3番人気は昨年のジャパンCでアーモンドアイ、キセキに次ぐ3着だったスワーヴリチャードとなっていた。

2019年ジャパンカップインフォグラフィックⒸSPAIA

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薄暗く、場内の照明灯の光が輝く中で各馬、正面スタンド前からスタートした。ほぼそろったスタートだったが、14マカヒキはダッシュがつかずにポツンと後方に。先頭は7ダイワキャグニー、2番手争いは10ダンビュライト、3ウインテンダネス、1カレンブーケドールと3頭が固まった状態で淡々とレースは流れていく。

2ワグネリアンは6番手あたりのインコース、5スワーヴリチャードも2ワグネリアンをマークするような形で、その直後をぴったりマークする展開に。さらにその1馬身後方に4ムイトオブリガード、8レイデオロと追走し、ここまでが集団となっていた。

天皇賞・秋で4着と好走していた6ユーキャンスマイルは集団から5馬身ほど離れた後方4番手につける形でレースは2コーナーから向正面へ。

前半1000mを1:00.3と馬場を考えると平均よりやや速いくらいのペースで通過して行った。3〜4コーナー中間に差し掛かり、前の隊列に大きな変更はなく、7ダイワキャグニーが3馬身のリードをキープして直線へ。2番手の1カレンブーケドールもじりじりと伸びる。しかし、馬場の最内を突いて抜け出したのは5スワーヴリチャードだった。

重馬場を全く苦にしない力強い走りで、最後は粘る1カレンブーケドールに3/4馬身差をつけての勝利となった。

ジャパンカップを制したマーフィー騎手ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

これが日本での初GⅠ勝利となったマーフィー騎手は馬上で立ち上がってのガッツポーズを披露し、喜びを爆発させた。勝ちタイムは2:25.9、重馬場で行われた割には良いタイムでの決着となった。

予想は5人中3人が的中

スワーヴリチャードは去年の大阪杯以来2度目のGⅠ制覇。最終追い切りを坂路調教に切り替え、レースでは初めてチークピーシーズを着用するなど、陣営の必死の試行錯誤が最高の形として結果に表れた。2400mの左回り、時計のかかる馬場とまさに好走条件が全て重なって、チャンスをものにした。

2着カレンブーケドールは1枠1番を引き当て、ロスなく先行するレース運びができた。やはり3歳牝馬の斤量53kgは大きなアドバンテージであり、また重馬場で上がりがかかったということも好走できた要因として挙げられる。それにしてもこの1枠だが、今年のジャパンCが行われるまで過去10年で3着以内が9回もあった。今年も馬券圏内に入っただけに、来年以降も覚えておきたい。

3着ワグネリアンは本来道悪が得意なタイプではないが、中団から馬群を割って伸びてきた。前2頭には届きはしなかったが、やはりダービー馬なだけあり、能力の高さを十分見せつけてくれたレースだった。

マカヒキは最後方でポツンとレースを進める形となったが、上がり最速となる36.3を使って4着まで追い上げてきた。道悪になっても全く苦にしないタイプなので、重または不良馬場になった際に、馬券を押さえておけばいつか高配当にありつけるかもしれない。

予想は、三木氏が◎○▲3連単19,850円を完全的中させた。また門田氏は3頭のみの推奨で◎▲○で見事的中。さらにSPAIA編集部もスワーヴリチャードを本命にし、◎△○と5人中3人が的中する結果となった。

ジャパンカップを制したスワーヴリチャード陣営ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)