【チャンピオンズC】クリソベリルに嫌なデータが…当日まで覚えておきたい5つのデータ

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
3歳馬か?古馬か?
12月1日(土)に行われるのがチャンピオンズカップである。とうとう2019年最後のローカルシリーズ中京の時期がやってきた。今年も残すところあと少し。といってもあと4週あるので、少しでも多くの馬券を当てて懐を温かくして年を越したいものである。
今年のチャンピオンズカップは実に面白い。なぜなら「3歳VS古馬」というテーマがはっきりしているし、古馬も豪華なメンバーがそろったからだ。
まず3歳馬だが、筆頭がクリソベリル。ここまでデビュー以来土つかずの5連勝。ここ2走が強烈な勝ち方をしており、世代ナンバーワンどころか群を抜いている。古馬一線級に交ってどこまでやれるか注目である。
迎え撃つ古馬は昨年の東京大賞典(GⅠ)の勝ち馬オメガパフュームに、2年前にこのレースを勝って以来、3着以内を外していないゴールドドリーム、前走でGⅠ馬の仲間入りを果たしたチュウワウィザードなど豪華なメンバーがそろった。
まずは、このレースで3歳馬がどれくらい活躍しているのか気になるところ。

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上記の表を見ると3歳馬でも馬券圏内に来ている馬はちらほらいる。特に昨年は3歳馬ルヴァンスレーヴが勝利。ただ、ルヴァンスレーヴは1走前に南部杯(JpnⅠ)でゴールドドリームなど古馬の一線級を抑えての勝利と今回のクリソベリルより実績は一枚上だった。今年の古馬は先ほども述べたようにそう簡単なメンバーでもないだけにどうかという懸念はある。
また、今年の3歳馬で古馬混合重賞を制したのは中京記念のグルーヴィットと毎日王冠のダノンキングリーのみ。世間ではこの世代、実は弱いのでは?とささやかれ始めている。ここでクリソベリルがぎゃふんと言わせる結果を出せばかっこいいのだが。
次に「性別成績」。

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今年は牝馬の参戦がゼロ。ここ10年で見ると、1年で1頭出走していればいいくらい。やはりパワーの要るダート界で牝馬が居場所を見つけるのは相当難しいようだ。
8枠を有力馬が引いたら…
続いて「所属別成績」。

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中京に舞台を移した2014年以降は出走頭数の割に関東馬が頑張っている。ただ、今年は関東馬がアナザートゥルースとサトノティターンのみ。どちらも実績的に一枚落ちるだけにどこまで期待に応ええられるのか。
次に「馬番別成績」。

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中京ダートは大外ぶん回しが来ないイメージがあるので、内枠有利かと思いきや、過去3年のダート1800mの成績を見ると、外枠もそこまで悪い成績ではない。ただし、中京ダート1800mで行われる重賞、東海ステークスとチャンピオンズカップに限ると勝ち馬はここ3年で9番より内からしか出ていない。
特にひどいのは8枠の15、16番。過去5年に広げても勝ち馬どころか、3着以内すらない。この8枠を有力馬が引いた時は少し評価を落とした方がいいかも。

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最後に中京ダートの特徴としてもう1つ言われているのが、「前に位置取る馬が圧倒的有利」ということ。これも過去3年のデータを見ると顕著だが、中京でチャンピオンズカップが行われるようになってからの勝ち馬の脚質は、逃げ0、先行2、差し1、追込2。
追い込み馬でも狙えるイメージだが、条件として2015年のサンビスタ、2016年のサウンドトゥルーのように4角をロスなく回り、内を突いてくる必要がある。前が空くか分からない内にじっといるのは勇気の要ることで、人気馬にこれを期待するのは酷。狙うなら穴っぽい馬で、前が空かなかったら仕方がないと思えるような精神的にタフな騎手が乗っているのを押さえておいた方がいいかも。
今年はメンバー的に楽しみなチャンピオンズカップ。古馬の意地か、3歳馬の勢いが勝るのか?当日まで楽しみに待ちたい。
