【エリ女予想】GⅠ4番人気以下のルメールは単勝回収率309%!東大HCの本命はセンテリュオ

東大ホースメンクラブ

ルメール騎手ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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人気薄の粘りに要注意

11月10日(日)に京都競馬場で行われるのはエリザベス女王杯(GⅠ・芝2200m)。オークス馬ラヴズオンリーユー、秋華賞馬クロノジェネシスが歴戦の古馬牝馬とぶつかる一戦だ。その2頭の3歳馬に加え、スミヨン騎手に乗り替わるラッキーライラックなどの人気が予想されるが、そんな中でも馬券上狙いたい穴馬を検討する。

まずはレース展開や馬場傾向、コースの特徴といった点を分析していく。

過去10年のエリザベス女王杯の前後半5Fと1~3着馬の脚質ⒸSPAIA

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エリザベス女王杯といえばなんといっても2009年が有名。断然人気のブエナビスタが後方待機策をとって周囲もけん制し合う形が影響し、前半60.5秒という平均ペースながらクィーンスプマンテ、テイエムプリキュアの大逃げを許した。3コーナーから慌てて後続が動いた時には後の祭り。上がり32.9の鬼脚を繰り出したブエナビスタも3着が精いっぱいで3連単は154万馬券。今でも“荒れたGⅠ”の代名詞として語られている。

表に示した通り、それ以降もスローペースの年が多く、先行馬が穴を開けるケースもしばしば。特に前哨戦の府中牝馬SがGⅡ格上げ後は、そこで先行した馬から16年2着シングウィズジョイ(12番人気)、17、18年2着クロコスミア(ともに9番人気)と好走馬が出ている。

今年も逃げるのはクロコスミアと想定される。他の先行馬はラッキーライラック、サラキア、ゴージャスランチ、センテリュオあたりだが、いずれも競ってまでハナを切りたい馬ではない。例年通り、逃げもしくは先行勢に警戒したい。

フェアなコース設定だが

枠順別成績を見ると勝率トップは5枠だが、ハッキリした傾向は数字に現れていない。

過去3年の京都芝2200m枠番別成績ⒸSPAIA

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大雑把に1~4枠と5~8枠で区別すると外枠の方がやや連対率が高く、回収率も若干いい。とはいえ微々たる差なので無視してもいいだろう。

馬場傾向だが、今週から京都芝はBコース替わり。セオリー通りなら先週より内有利に寄るだろう。あまり外々を回って差す競馬というのは決まらないはず。前項の内容と合わせて、やはり先行してロスなく運べる馬が狙い目になる。

ルメールをより美味しくいただくには

本命は前走で先行する競馬を見せたセンテリュオ。マーメイドSは軽ハンデ馬が台頭する重賞で、同馬は勝ち馬より3キロ重い54キロを背負っての4着。この時53キロで3着だったスカーレットカラーがのちに府中牝馬Sを勝っているように、センテリュオもいずれ重賞を勝てるだけの力はある。前走の新潟記念は4角で手応えが早々に怪しくなったので後退かと思いきや、直線はじわじわ盛り返して7着。新潟のコース形態が合わなかったのか、単に反応の問題かは分からないが、力負けというよりうまく立ち回れなかっただけとみる。

今回は前走騎乗の北村友騎手がクロノジェネシスに騎乗するため鞍上がルメール騎手にスイッチ。「重賞のルメール騎手は買い」などと今さら書くのも恥ずかしいが、ここで少しデータを見てみよう。

ルメール騎手の近3年人気別重賞成績ⒸSPAIA

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表の通り、人気のない馬でも高確率で馬券に絡んでいることが分かる。人気馬に騎乗することが多い騎手だが、伏兵でもさえた騎乗を見せており、回収率を見れば一目瞭然、人気薄でこそ狙うべき騎手だ。ちなみに、近3年のGⅠで牝馬に騎乗した際は【10-2-3-8】で単複ともに回収率160%超えという圧巻の成績を残している。

対抗はラヴズオンリーユー。前走オークスではのちの秋華賞1、2着馬を2.22.8という優秀な時計で破っての勝利。無敗馬なので当然と言えば当然だが、今のところこれといった欠点が見当たらない。唯一の懸念は休み明けだが、今のご時世では気にすることもあるまい。

3番手はウラヌスチャーム。前走時に距離延長が魅力として推奨したが、結果は7着。インの後方で待たされる形になり、直線だけで差を詰めたが上位に届く展開ではなかった。あの一戦だけでは見限れないし、やはり2200m以上が合うという見立ては変わらない。マーフィー騎手らしい積極的な競馬なら見せ場が作れそうだ。

府中牝馬S組は先に述べたように先行した馬が本番で穴を開けるケースが多い。今年もラッキーライラックが早めに前を捕まえたところを待機勢がついた形。しかも東京芝1800mで不利な外枠から先行して3、5着だった、ラッキーライラック、クロコスミアには高評価を与えたい。半面、勝ったスカーレットカラーは展開や騎乗がうまくはまった印象があるので、人気しすぎるようなら嫌ってみる。

クロノジェネシスはこの順番になってしまったが、秋華賞はハイペースで前が崩れる中、自分の後ろをぴったりとマークしていたカレンブーケドールを突き放して2馬身差の完勝。内容としては秀逸だ。ただ、東京の高速馬場という得意と思われたオークスでラヴズオンリーユーに完敗しているのは気になる。

もし展開が速くなるようなら気になるのはミスマンマミーア。道営所属の2歳時にコスモス賞でステルヴィオ(のちにマイルCS勝利)とクビ差の2着だった。前走は超スローペースの中、ただ一頭後方から追い込んで3着。外回りの2200mというのも条件的にはベストだろう。穴で狙ってみたい。

▽エリザベス女王杯予想▽
◎センテリュオ
○ラヴズオンリーユー
▲ウラヌスチャーム
△ラッキーライラック
×クロコスミア
×クロノジェネシス
☆ミスマンマミーア

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《ライタープロフィール》
東大ホースメンクラブ
約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」でも予想を公開中。

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