【武蔵野S】先行馬を狙え 過去10年のデータから見えた本命馬は?

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
意外にも3歳馬の成績がいい
11月9日(土)に東京競馬場で行われるのは武蔵野S。昨年のこのレースの勝ち馬、サンライズノヴァ、ダート転向後3連勝で初重賞戴冠へエアアルマス、2017年のフェブラリーS3着馬のカフジテイクなど豪華なメンバーがそろった。この難解な一戦を過去10年のこのレースのデータを中心に予想していく。
まずは「年齢別成績」。

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勝ち馬はまんべんなく出えているが、率がいいのは3歳馬。「ダートは古馬になってから」という言葉があるだけにこれは少し意外。今年出走する3歳馬はグルーヴィットとデュープロセス。ただ、今年はオープン以上の古馬混合戦で勝った3歳馬は室町Sのモンペルデュのみ。交流重賞では日本テレビ盃を勝ったクリソベリルだけと世代のレベルが低いのか?
グルーヴィットは久々のダートが不安だし、デュープロセスは2走前のユニコーンSでワイドファラオと秒差なしの2着だったが、その勝ち馬が先週のみやこSで5着と敗れただけに、今年の3歳馬のレベルはやはりそう高くないのかもしれない。
先行馬が優勢
続いて「脚質別成績」。

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他のレースと比べて差し、追い込みの成績がいいが、先行馬の複勝率31.4%は魅力的。軸としては先行馬からいくのがいいのかもしれない。
あと、注目は逃げ馬。単勝回収率が100%を超えているだけに注意。今回、逃げそうなのがドリームキラリくらい。展開にも恵まれそうだし、東京コースとの相性もいいだけに押さえておきたい。
次は「前走のクラス別成績」。

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こちらも複勝率を見ると、どれも似たり寄ったりである。条件戦からも3頭が馬券圏内に来ているが、この3頭に共通するのが武蔵野Sと同じ東京1600mを前走勝っていることという条件が付く。
最後に「間隔別成績」。

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このレースを12月に行われるチャンピオンズCのステップレースとして使う馬もいるので、休み明けの馬もいるかと思うが、半年以上開いていなければ問題はない。
狙いの中心は先行馬
ここまでまとめると
・3歳馬は少し割引
・脚質は先行馬
・間隔は半年以上開いていなければ問題なし
である。今回、年齢と間隔のデータで切れる馬があまりいないので、馬券の中心は前でうまく立ち回れる馬に絞る。
本命は3連勝と勢いに乗るエアアルマス。前でうまく競馬ができるタイプでこのレースと好相性の予感。前走は先週のみやこSの勝ち馬ヴェンジェンスを抑えての勝利。ヴェンジェンスの庭と言っていい京都コースで完勝しただけに価値がある。ダート転向後は穴がまだ見当たらないだけに、勢いが止まるまで逆らいたくない。
対抗はスウィングビート。前走は逃げ馬にうまくやられた感じ。1800mよりも1600mの方がしまいの脚がいいし、東京コースで4勝とここを得意としている。条件変わりに期待。
あとは逃げ馬ドリームキラリ、実績馬カフジテイクとサンライズノヴァを抑えておく。
◎エアアルマス
〇スウィングビート
☆ドリームキラリ
×カフジテイク
×サンライズノヴァ
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